猫も認知症になる?予防するためにできることとは?

2024.05.07全て猫関連コラム

皆さんは、猫も認知症になるということをご存知でしょうか?
あまり知られていませんが、猫も高齢になると、人間と同じように認知症を発症することがあります。
今回のコラムでは、「猫の認知症を予防するためにできること」について見ていきましょう。

猫は15歳以上になると50%以上が認知症を発症する

猫を飼っている人が、覚えておきたいのが猫も認知症を発症する可能性があるということです。
人間でも高齢になると、認知症のリスクが高まると言われていますが、猫も同様に高齢になると認知症を発症するリスクが高まります。

ある研究によれば、11歳から14歳の猫の3分の1に認知症に関連する行動をすると言われており、15歳以上ではその割合が50%以上になるそうです。
猫の11歳から14歳というのは、人間の年齢で言えば、60歳から72歳くらいになります。
また、猫の15歳以上は、人間の年齢で言えば、76歳以上になるそうです。
この研究からもわかるように、人間と同じように、猫も高齢になればなるほど、認知症を発症するリスクが高まると言えるでしょう。
猫を飼っている人は、猫の認知症について理解しておく必要があります。

飼い主が気づく行動の変化について

最初に、猫は人間と同じように高齢になると、認知症を発症するリスクがあると解説しました。
ですが、認知症を発症している場合、どのような行動の変化が起きるのかを知っておかなければ、認知症を発症していることに気づかない可能性もあります。
では、どのような行動の変化が起きるのでしょうか?
一般的に言われているのは、次のような行動の変化です。

・排泄が上手くできない(場所を忘れる、漏らすなど)
・無駄鳴き(夜中に突然大声で鳴くなどの行動)
・室内や屋外でウロウロとしている
・上手くコミュニケーションが取れなくなる
・飼い主の支持に従わなくなる

認知症を発症した場合には、上記のような行動の変化が現れる場合が多いと言われています。
とくに、行動の変化として大きなものが、排泄つまりトイレに関することです。
これまでは、決まった場所で排泄をしていたのに、トイレの場所を忘れてしまうケースやトイレではないところで排泄してしまうなどの行動の変化が現れます。
また、漏らしてしまうなど排泄が上手にできなくなってしまう場合が多いようです。

それから、無駄鳴きに関する行動の変化もよく見られ、夜中に突然大声で鳴くなどを行います。
さらに、室内や屋外においてウロウロとしている、彷徨っているという行動の変化もよく見られるでしょう。
認知症を発症してしまうと、自分のいる場所や行きたい場所、さらには帰る場所などがわからなくなってしまい、彷徨ってしまうことがあるようです。

その他では、飼い主とのコミュニケーションが上手く取れなくなってしまうこともあります。
例えば、通常であれば飼い主が返ってきたときに近寄ってくる、名前を呼ばれたら反応するなどの行動をしていたものが、まったく反応しなくなってしまうことがあるのです。
これは、認知症によって飼い主のことを認識できなくなってしまうために起こると考えられます。

さらに、コミュニケーションと関連するものですが、飼い主の支持に従わなくなってしまうケースや反対に威嚇する、攻撃的になるなどの行動の変化が現れる場合もあるようです。

ここでは、認知症を発症した場合の行動の変化について解説しました。
現在、自宅で猫を飼っている人で、このような行動の変化が見られるという場合には、認知症の可能性があります。

猫の認知症の予防でできることについて

猫は、人間と同じように高齢になるほど、認知症発症のリスクが高まるため、予防するためには何ができるのかが気になるところです。
残念ながら、完璧に認知症を防ぐことは難しいですが、発症を遅らせられる可能性はあります。

ストレスの解消

猫の認知症は、加齢はもちろんですが、ストレスが原因で発症してしまう場合もあるようです。
環境の変化や騒音などによって、ストレスを感じる状況が続くと、発症のリスクが高まります。
発症を予防するためには、猫のストレスを軽減、解消させることが大切です。
猫のストレスを解消させる方法には、いくつかありますが、飼い主が一緒に遊ぶ、猫が好む高い場所を用意してあげるのもよいでしょう。
高い場所とは、キャットタワーなどのことです。
猫が好きな場所、落ち着ける場所を提供することで、猫のストレスを軽減、あるいは解消できる可能性があります。

知育トイの活用

猫向けの知育トイが多く販売されていますが、こちらの知育トイを活用するのも、認知症の予防に期待できると言えるでしょう。
知育トイでは、認知機能を活性化させる効果を期待できるため、認知症の予防に役立つと考えられます。
知育トイでは、おやつを見つけて遊ぶものや早食いを防止するためのものなどがあり、認知症の予防以外にも活用することができるでしょう。

また、おもちゃを使って猫と遊ぶことで、猫の運動不足の解消にも役立ちます。
様々なタイプのものがあるので、チェックしておくとよいでしょう。
知育トイは、インターネットで検索すると、好みのものや目的に合ったものを見つけることができます。

定期的な健康診断

その他では、動物病院などで定期的に猫の健康診断を行うことも大切です。
定期的に健康診断を行うことで、認知症はもちろんですが、その他の異常や病気などを早期発見できる可能性が高まるため。
発見が遅れてしまうと、どんどんと症状が進行してしまうため、定期的に健康診断を受診することが大切です。
さらに、猫の認知症の予防などについて、獣医に相談するとよいでしょう。
猫の認知症については、一般の人ではわからない部分も多いので、専門的な知識を持つ、獣医に相談するのが適切です。

おすすめのアイテムについて

猫との暮らしの中で、取り入れたいおすすめのアイテムについて紹介します。

CatRig furキャットリグ – ファー


こちらのアイテムは、猫の運動不足の解消やストレス発散に役立ちます。
コロコロとよく転がるので、猫も夢中になって追いかけるアイテムです。
また、シリコン素材で作られており、柔らかいのでフローリングを傷つけてしまう心配もありません。
転がして遊ぶおもちゃとして、ご活用いただけます。
※商品ページ:CatRig furキャットリグ – ファー

Cat Forest-2キャットフォレスト ツー


猫の森をイメージして作った、ツリー型の遊具です。
高い場所が好きな猫にとっては、最高の居場所となるでしょう。
それから、向きや高さも変更することができるので、猫の好みに合わせて変更することができます。
さらに、猫の成長に合わせて高さを変更するなどの使い方も可能。
猫が自分の居場所を確保することができるので、ストレスの軽減にもつながるアイテムです。
※商品ページ:Cat Forest-2キャットフォレスト ツー

ステップ部分は、樹脂製となっており雑巾を使って拭き取ることで、簡単に手入れをすることができます。
ぜひ、猫の快適ない場所作りにご活用ください。
その他にも、猫に関するグッズを扱っております。

まとめ

猫も人間と同じように、高齢になると認知症を発症するリスクが高まると言われています。
認知症を発症すると、上手く排泄ができなくなる、室内や屋外を彷徨う、無駄鳴きするなどの行動の変化が見られるのが一般的です。
完全に予防することは難しいですが、ストレスの解消や知育トイの活用、定期的な健康診断の受診などにより、発症を遅らせられる可能性があります。