猫の吐き戻しの原因とは?どのような対策があるのか?

2024.05.08全て猫関連コラム

猫を飼っている人の場合、猫が食事の際に吐き戻してしまい、不安になったという経験があると思います。
なぜ、猫は吐き戻してしまうのでしょうか?
今回のコラムでは、「猫の吐き戻しの原因」と「有効な対策」について解説します。

猫を飼っている人の多くが猫の吐き戻しを経験している

猫の吐き戻しの原因や有効な対策について解説する前に、猫を飼っている人のどのくらいの割合の人が、猫の吐き戻しを経験しているのか、見ていきましょう。

ユニ・チャームの調べによると、猫の食事の吐き戻しの実態で、「食事を吐き戻した経験がある」という質問に対して、「はい 65.4%」となっています。
(出典:ユニ・チャーム調べ https://jp.unicharmpet.com/ja/allwell/hakimodoshi.html)

また、同調査によると、次のような結果も出ているようです。
●吐くことに対してどう思うか?
1. 掃除が大変 57.3%
2. 猫ちゃんが苦しそう 35.0%
3. 病気なのか心配になる 28.4%
4. (猫ちゃんにとって)普通のこと 18.3%
5. 清潔な部屋が保てないので困る 17.6%
6. ニオイが気になる 16.4%
7. その他 1.5%
(出典:ユニ・チャーム調べ https://jp.unicharmpet.com/ja/allwell/hakimodoshi.html)

この結果を見てみると、猫の飼い主の多くが、掃除などの負担が大きくなることや猫への負担について心配していることがわかります。
猫が食事の際に吐き戻してしまうというのは、比較的起こりやすいと言えるでしょう。

猫の吐き戻しの原因について

最初に、多くの飼い主が猫の食事の際の吐き戻しを経験していると解説しました。
では、どうして食事の際にそのようなことが起きてしまうのでしょうか?
原因として挙げられるのは、次のようなものです。

早食いや噛まずに食べてしまう

大きな原因と言われているのが、猫が食事の際に早食いをしてしまうことや、噛まずに食べてしまうことです。
噛まずに食べてしまうことで、しっかりと消化することができずに、吐き戻してしまうと考えられます。
猫は消化に時間がかかると言われていますので、早食いしてしまうと、消化できなくなってしまうことがあるようです。
さらに、食事として与えたキャットフード(ドライフードなど)が、水を吸い込んで膨張してしまうことで、吐き戻しが起きるとも言われているのです。

食べ過ぎ

大きな原因として、早食いや噛まずに食べてしまうことを挙げましたが、その他には食べ過ぎということも考えられます。
人間でも食べ過ぎてしまうと、気持ち悪くなって戻してしまうということがありますが、猫の場合も食べ過ぎが原因ということがあるのです。
それから、食事が猫にあっていないという場合も考えられます。

ストレス

また、猫はストレスによっても戻してしまう場合があるのです。
ストレスを放置しておくと、病気などにもつながるおそれがあるため、十分な注意が必要となります。
それから、ストレスと病気を一般の人が見分けるのは、とても困難となりますので、獣医師に相談するとよいでしょう。

病気

最も怖いのが、病気が原因の場合です。
吐き戻しが何日も続いてしまうなどの場合には、消化器などに問題が起きている可能性があります。
獣医師の診察を受けるのがよいでしょう。
病気を放置してしまうと、状態が悪化してしまいますし、最悪の場合には、猫の命が失われてしまうことになりかねません。
できるだけ早く、獣医師の診察や治療を受けるようにしましょう。

有効な対策について

猫の吐き戻しの原因には、さまざまなものがあります。
普段の猫との生活の中で、どのような対策を行えばよいのでしょうか?

具体的には、次のような対策が有効と考えられます。

1回の食事の量を減らす・食事の回数を増やす

まず、有効な対策として挙げられるのが、1回の食事の量を減らすということです。
食事の際に、多くの食事を与えてしまうと、早食いしてしまい大きな負担がかかるおそれがあります。
また、量が多くなると、膨張して負担がかかり、吐き戻しが起こる可能性が高くなるでしょう。
そこで、1度に与える量を減らすことで、負担を軽減することができます。
もちろん、ただ食事の量を減らすだけでは適切ではありません。
猫の健康を考えて、必要な栄養を摂取させる必要がありますので、量を減らしつつ、1日の食事の回数を3~4回にするのがよいでしょう。
量を減らし、回数を増やすことで、猫にかかる負担を軽減することができます。

与える食事を変える

その他では、猫に与える食事を変えるという対策も有効です。
ドライフードを与える場合には、与えたドライフードが水を吸うことで膨張してしまい、吐き戻してしまうと解説しました。
現在では、吐き戻す事を軽減するドライフードが販売されています。
これは、猫が食べたときに、素早くふやけて崩れるというものです。

楽な姿勢で食べられる食器を使う

猫に食事を与える際の食器にも注意が必要です。
高さが低い食器を使用していると、猫が楽な姿勢で食事をすることができません。
また、無理な姿勢で食事をすることによって、腹部などを圧迫するおそれがあり、吐き戻しが起こりやすくなる可能性があります。
そのため、猫が楽な姿勢で食事ができる、一定の高さの食器を使うのも有効な対策となるでしょう。

それから、早食いを防止するためには、凹凸形状の食器を使用するのも効果的です。
食器の中には、このようなペットの早食いを防止するのに役立つ食器が販売されています。
食器を変えるだけでも、吐き戻しを軽減するのに役立つでしょう。

定期的に健康診断を受ける

主な原因のところでも解説しましたが、ストレスや病気などが原因となっている場合もあります。
大切な家族である猫の健康を維持するためにも、人間と同じように定期的に健康診断を受けるのがおすすめです。
定期的に健康診断を受けることで、病気などの早期発見につながります。
また、健康診断の頻度についてですが、頻度は半年から1年に1回くらいの頻度で受けるのがよいでしょう。

おすすめのアイテムについて

猫の吐き戻しを軽減するための対策について解説しました。
ここでは、吐き戻しを軽減するのに役立つアイテムを紹介します。

トコボウル(猫用)


こちらは、猫用の食器です。
猫のヒゲが食器に当たりにくい設計となっています。
それから、常滑焼で作られた食器で、重みがあり、倒れにくくなっているのも大きな特徴です。
さらに、すり鉢状になっているので、食事が中央に集まり、こぼれにくくなっているのも大きな魅力と言えるでしょう。
こぼれにくくなっているから、普段の掃除の負担も減ります。
また、衛生面についてですが、汚れにくく洗いやすいので、衛生面でも安心することができるでしょう。

食器は脚付きタイプなので、猫が首をさげる、かがむなどの無理な姿勢をすることなく、楽に食事ができるのです。
楽な姿勢で食事ができるので、吐き戻しの軽減にも役立ちます。

飼っている猫の食事の際の吐き戻しに悩んでいるという場合には、こちらのアイテムを導入してみてはいかがでしょうか?
※商品ページ:トコボウル(猫用)

まとめ

猫は、食事の際などに吐き戻してしまうことがあります。
主な原因は、早食いや噛まずに食べる、食べ過ぎや病気などです。
その状況をそのまま放置すると、掃除が大変ですし、猫の負担が大きくなってしまう場合もあります。
有効な対策としては、食事の量を減らし、食事の回数を増やすことや与える食事を変えるなどの方法があります。
さらに、楽な姿勢で食事ができるように、食器についても見直してみましょう。