犬や猫を室内で飼育していて、思わぬトラブルが起こることもあります。長年飼っている人なら、トラブルへの対処にも慣れていますが、飼い始めたばかりだと慣れるまで大変かもしれません。犬や猫にドアを開けられてしまったことがある人もいるでしょう。
ここでは、ドアを開けられてしまうなど、犬や猫を室内で飼育する上でよくあるトラブルやその解決方法について紹介していきます。
犬や猫の室内飼育のトラブル
犬や猫を室内で飼っている場合には、次のようなトラブルが起こりやすいので注意しなければなりません。
外に出ようとする
室内なら屋外よりも安全で衛生的な環境です。犬や猫にとっても安心できるでしょう。しかし、犬や猫は外の世界に対して好奇心を抱くこともあります。窓の外を見て、興味津々とした様子を見せている場合には、玄関のドアを開けたときに、外に出ようとするかもしれません。
小型犬や猫だと、飼い主が玄関のドアを開けて出入りするときに、外に出てしまうことも多いです。動きが素早く、狭い隙間でも通り抜けられるため、十分に注意していても出られてしまいます。
出られないようにするためには、犬や猫がドアから十分に離れていることを確認してからドアを開けることが大切です。外から開けるときは、飛び出してくることを想定して、下の方に手やバッグなどを添えながら開けるようにしましょう。
柱などで爪を研いでしまう
猫が柱で爪を研いでしまい、頭を抱えている飼い主も多いでしょう。これは猫がいたずらとしてやっていることではなく、本能的に備わっている習性です。そのため、しつけをしても、爪を研ぐことそのものを止めさせるのは難しいでしょう。
ただ、爪とぎを用意しておけばそこでだけ爪を研いで、柱などでは研がなくなる可能性はあります。
嘔吐してしまう
猫は体調が悪くなくても、グルーミングをしていて飲み込んでしまった自分の毛を吐き出すために、嘔吐することがあります。床の上ならトイレットペーパーなどで簡単に掃除できますが、布団の上などに嘔吐されてしまうと後始末が大変です。
ドアを自分で開けてしまう
人によっては信じられないことかもしれませんが、犬や猫が自分でドアを開けてしまうこともあります。ドアを閉めている部屋の中には入って来られないと思って油断していると、予期せぬトラブルにつながってしまうこともあるでしょう。
ただ、玄関のドアは部屋のドアと違って重いため、開けられないことが多いです。もし、玄関のドアも開けられる場合には、常に鍵をかけておくなどの対策をしておきましょう。
ドアにしっぽを挟んでしまう
犬や猫が部屋を行き来すること自体は問題なくても、自分でドアを開けるとしっぽを挟んでしまうこともあります。しっぽが短ければ、そのような心配はあまりありませんが、しっぽが長い場合には注意しましょう。
部屋に閉じ込められてしまう
部屋のドアが半開きになっていると、犬や猫はドアを自分で開けられなくても出入りできます。その間もずっとドアが半開きのままならいいですが、何かの拍子で完全に閉まってしまう可能性もあるでしょう。この場合、自分でドアを開けられる犬や猫ならいいですが、そうでないと、部屋の中に閉じ込められてしまいます。
飼い主が家にいるときなら、鳴き声などを聞いてすぐに気づけますが、外出中だとそうはいきません。飼い主が帰宅するまで、ずっと部屋に閉じ込められた状態になってしまいます。水も飲めず、トイレにもいけません。
このような事態にならないようにするためには、ドアは完全に閉めるか開け放つかのどちらかにするのが望ましいです。開け放つ場合には、ドアストッパーなどを使って閉まらないようにしておきましょう。
なぜ犬や猫にドアを開けられてしまうの?
犬や猫が自分でドアを開けた場合には、なぜ開けられてしまったのか気になるでしょう。なかなか信じがたいことですが、次のような理由から犬や猫はドアを開けてしまいます。
飼い主をよく観察して覚えた
犬も猫もかなり賢い動物で、人間がやっていることを見てさまざまなことを学習します。普段から飼い主の行動を観察していると、ドアノブをひねってドアを開ける様子も見ているでしょう。そのため、ドアノブをひねるとドアが開くことを覚えてしまいます。
それに加えて、レバーハンドルタイプのドアノブなら上から下に向かって少し力を加えるだけで開けられる構造です。物を握れない犬や猫でも開けることができてしまいます。
偶然開けることができて覚えた
犬や猫がドアを開けようとしていなくても、ドアの前でジャンプするなどして遊ぶことがよくあります。そのようなときに偶然にもドアノブを引いて、上手くドアが開くこともあるかもしれません。そうなると、ドアノブを引くとドアが開くということを覚えてしまうでしょう。
飼い主のそばに行きたいため
犬や猫は飼い主がすぐそばにいないと不安になったり寂しいと感じたりすることも多いです。ドアの向こうに飼い主がいると分かれば、必死でそちらに行こうとするでしょう。ドアの前であれこれと試行錯誤しているうちに、ドアノブを引いてドアが開くこともあります。
犬猫の室内飼育におすすめグッズ
犬猫を室内飼育するなら次のようなグッズを使用してみましょう。ドアを勝手に開けてしまうなどのトラブルもグッズで解決できることが多いです。
SlideLock(スライドロック)
SlideLockは引き戸に挟んでロックするのに使用するグッズです。すれ違いの引き戸の隙間や壁との隙間に差し込むだけで簡単にロックできます。柔らかい素材でできており、滑り止めが付いているため、外れてしまう心配もありません。
外すときには手で摘んで軽く引っ張るだけです。人間には簡単に外せますが、物を摘んだり握ったりできない犬や猫が外してしまうことはほぼありません。
また、ドアストッパーのようにして、開き戸を途中まで開けた状態で固定するのにも使えます。犬や猫が出入りするために少し開けておきたいときにも便利でしょう。
KnobLock(ノブロック)
KnobLockはL型のレバーハンドルタイプのドアノブに取り付けて、ロックするためのグッズです。ドアノブの下の方から差し込んで矢印の方向に回すと、ドアノブとドアの間にはまります。ドアノブが回らなくなるため、犬や猫がドアを開けられなくなるという仕組みです。
犬や猫が部屋に入ってくると困るようなときに使用すると便利でしょう。
ドアの間に挟むことで、ドアを少しだけ開けておきたいときにも使えます。犬や猫が出入りできるようにしたいときにも使えて便利です。ドアを自分で開けられない犬や猫の場合には、風などで閉まって閉じ込められるのも防止できるでしょう。
また、使用しないときには横向きにしてドアノブにかけておけます。そうすれば、使いたいときにすぐに使えるので便利です。紛失してしまう心配もありません。
RollpaperHolder(ロールペーパーホルダー)
RollpaperHolderはとてもオシャレなデザインのトイレットペーパーホルダーです。吊り下げて使用できる作りになっており、下の方からトイレットペーパーを取り出せます。
室内で犬や猫を飼っていると、トイレットペーパーを使用することが多いです。室内にトイレットペーパーをそのまま置いている人もいるでしょう。トイレットペーパーは便利ですが、生活感が出過ぎてしまうのが難点です。
その点、RollpaperHolderならインテリアのようにも見えて、部屋の風景に自然に溶け込みます。ドアノブやケージ、カーテンレールなどに引っ掛けて吊るすとちょうどいいでしょう。
犬や猫が嘔吐してしまったときや、トイレの掃除をするときなどにサッとトイレットペーパーを取り出せるので便利です。
グッズを上手に活用してトラブルを未然に防止しよう
犬や猫は学習能力が高く、飼い主の普段の行動を見てドアの開け方を覚えてしまうことも多いです。ドアを開けられない犬や猫だと、何かの拍子でドアが閉まったときに部屋に閉じ込められてしまうこともあります。
SlideLockやKnobLockならドアが開かないようにも閉まらないようにもできるので、ぜひ活用してみてください。