災害発生時など避難が必要な場合ペットはどうするのか?

2023.04.17全て業界コラム

日本は、世界的に見ても自然災害が多い国として知られています。
そのため、日頃から非難のための準備、避難場所などを確認しておくことが大切です。

また、ペットを飼っている人の場合、避難が必要になった場合に「ペットはどうするのか?」が大きなポイントとなるでしょう。

今回のコラムでは、「避難が必要になった場合のペットの扱いについて」「避難時の持ち物や注意点」などを解説します。

環境省が策定した「人とペットの災害対策ガイドライン」

東日本大震災や熊本地震では、人とペットの間で、次のような問題や課題が指摘されていました。
●ペットが飼い主とはぐれてしまう
●自宅にペットだけが取り残されてしまう
●一緒に避難してもペットの扱いに苦慮する

このような背景から、環境省が「人とペットの災害対策ガイドライン」を策定しています。
ガイドラインは、主に自治体が利用することを想定して、作成されたものですが飼い主にも、参考になるのでチェックしておくとよいでしょう。

「災害発生時など、避難が必要になった場合、ペットをどうするのか?」についてですが、ガイドラインの中では、原則「同行避難」となっています。
同行避難とは、災害発生時に飼い主が自身の安全を確保し、状況を見極め、安全を確保できる場所にペットと共に避難をすることを意味しています。

ガイドラインで、同行避難を原則としている理由は、以下のような理由となっています。
●ペットは家族の一員という意識が一般的となっているため
●1度は避難したものの自宅に残したペットを避難させるため、自宅に戻り津波に巻き込まれてしまったケースがあるため

避難時の持ち物と注意点について

災害時は、ペットと同行避難が原則と解説しましたが、同行避難を行う際の持ち物と注意点について解説します。

まず、持ち物についてですが、ペット用の持ち物には、次のようなものが必要です。
【ペットを避難させるために必要な持ち物】
(犬の場合)
●首輪・リード
●ケージ
●犬用靴下 (瓦礫などによる怪我を防ぐため)

(猫の場合)
●キャリーバッグ・ケージ

【避難先で必要な持ち物】
(優先順位 1)
●薬
●ペットフード・水 (最低5日分 可能であれば7日分以上)
●キャリーバッグ・ケージ
●予備の首やリード
●排せつした際の処理アイテム
●トイレ用品
●食器

(優先順位 2)
●飼い主の連絡先や飼い主以外の連絡先・預け先などの情報
●ペットのワクチン接種状況・健康状態・検査結果などの情報
●ペットの写真

(優先順位 3)
●タオル・ブラシ
●ウェットタオル・清浄綿 (ペットの目・耳などの掃除に活用できる)
●ビニール袋 (排泄物の処理などさまざまな用途で活用できる)
●おもちゃなど
●洗濯ネット
●ガムテープ・マジックなど(補修やペットの情報を記載する際などに便利)
参考サイト 環境省 「人とペットの災害対策ガイドライン」

災害発生時には、自身の持ち物とペット用の持ち物の両方を持っていく必要があります。
そのため、すべての持ち物を持ち出すのが難しいケースもあるのです。
ですから、持ち物に優先順位をつけておき、優先順位の高い物を持ち出すことが大切となります。

優先順位の高い物とは、ペットの健康や命に関わるもので、ペットフードや水などです。
災害が発生した場合には、ペット用の支援物資が供給されることは、期待できませんので、供給がなくても過ごせる環境を整えることが求められます。

注意しなければいけない点は、避難所などでは多くの人が集まるということです。
動物が好きな人もいれば、苦手な人やアレルギーを持っている人もいるため、さまざまな点に配慮しなければなりません。
とくに、次のようなトラブルが多いと言われています。
●鳴き声
●噛まれる
●ペットの糞尿・毛

周囲とのトラブルにならないように、注意しておくことが大切です。

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まとめ

災害などで、避難が必要となった場合、「ペットをどうするか?」で悩んでしまう人も多いでしょうが、原則は同行避難です。
同行避難をスムーズに行うためには、日頃から持ち出す物を準備しておくとよいでしょう。
すべての持ち物を持ち出すのは難しいため、優先順位の高い物を持ち出すことを意識するのがポイントです。
避難先では、ペットが苦手な人やアレルギーのある人もいますので、トラブルにならないように注意が必要となります。