室内犬を迎えるときの5つのチェックポイント|清潔でノンストレスに生活に必要な5つのコト

2023.05.10全て犬関連コラム

犬を飼いたいと思ったとき、最初に考えるのは「犬を幸せにできるか」ということです。犬を幸せにするためには、ライフスタイルや環境が整っているか、どんな犬種が向いているのかなどを犬中心で考える必要があります。

今回は、犬を迎える際のチェックポイント、犬と人が快適に暮らすための環境作りについて紹介します。

室内犬を選ぶ前に知っておくべき5つのポイント

室内犬を飼う際にいちばんに考えるのは、どんな環境で飼育するかです。犬といっても、犬種によって性格はさまざまで、飼育する環境によって向き不向きがあります。パートナーとなる愛犬を選ぶ前に、特に知っておくべき5つのポイントを紹介します。

ポイント1:共働き?片働き?

片働きのご家庭ならばとくに心配はないと思われますが、共働きの場合は事前にしっかりとした準備をおこなう必要があるでしょう。

共働きの場合は犬が長時間お留守番をすることになりますので、食事回数が少なくなる3〜4ヶ月以降の子犬のほうが適しています。

また、お留守番の時間が長くなると、分離不安などの問題行動に繋がる場合もあります。ですから、共働きのご家庭では、自立心が強く、ひとりでも大丈夫な犬種がおすすめです。

子犬や犬種にこだわらないのであれば、保護犬の成犬も良い選択肢でしょう。

ポイント2:室内犬に適している犬種?

室内犬として飼いやすい犬の特徴は以下の4つです。

・抜け毛が少ない
・臭いが少ない
・あまり吠えない
・しつけがしやすい

犬には抜け毛の多い犬種と少ない犬種がいます。シングルコートの犬種は抜け毛が少なく、ダブルコートの犬種は抜け毛が多い傾向にあります。抜け毛の少ない犬種ではトイプードルやミニチュアシュナウザーが有名です。

また、無駄吠えはしつけである程度は抑えられますが、シーズーやパグなどの比較的吠えない犬種を選ぶのも良いでしょう。

ポイント3:家の広さは適している?

超小型犬のチワワと超大型犬のセントバーナードでは、飼育に必要な広さが大きく異なります。どんなに狭くても、パーソナルスペース、トイレを設置できる場所、ある程度歩き回れる広さが必要です。

小型犬はワンルームでも飼えますが、中型犬の場合は2LDKが理想です。大型犬はトイレだけで半畳ほどの広さを使用します。ケージも30kg前後の犬なら90×60cmがぎりぎりのサイズです。最低でも2LDK、できれば3LDK以上の広さが望ましいでしょう。

ポイント4:温度・湿度調整は簡単?

犬が快適に過ごせる温度・湿度は、温度20〜25℃、湿度は40〜60%とされています。

室内犬のいるご家庭での温度管理は、留守中でも安心して使えるエアコンがおすすめです。設定温度の目安は、冷房28℃、暖房20℃ですが、快適に過ごせる温度は個体差もありますので、愛犬の様子を見ながら調整してください。

湿度は高すぎても低すぎても問題になります。湿度が低い場合は、加湿器を使用して調整しましょう。

ポイント5:賃貸?持ち家?隣人トラブルのリスクは?

犬を飼う際に忘れてはいけないのが隣人トラブルへの配慮です。

たとえば、以下のようなケースがあります。

・人やほかのペットに怪我をさせてしまった
・他人のものを破損してしまった
・異臭や騒音、鳴き声
・糞尿の始末をしない

隣人とのトラブルの多くは、適切に管理できていない、マナーが守られていないなどが原因です。

とくに、騒音トラブルは大きな問題に発展しがちなので、注意が必要です。集合住宅の場合は、鳴き声以外にも犬の足音がトラブルの原因になります。カーペットを敷くなどの対策をしておきましょう。

快適に犬と生活するための5つのポイント

犬を飼ううえで注意するべきことは大まかに以下の3つになります。

・互いの安全を確保する
・互いに安心して暮らせる
・互いに健康を保てる

これらを実現するにはどうしたら良いのか、5つのポイントに絞ってまとめました。

ポイント1:犬は適度な清潔さを保つ

愛犬を清潔に保ち健康を維持するためには毎日のお手入れが欠かせません。

日常的におこなうお手入れは以下の5つです。

・被毛のお手入れ
・涙や目やにのお手入れ
・歯磨き
・散歩のあとに足を拭く
・シャンプー(月1回程度)

とくに、ブラッシングは、被毛を清潔に保つ以外にも皮膚炎の予防にもなります。また、歯磨きは歯周病の予防に効果的です。

ポイント2:床にはモノを置かず、清潔にする

犬がいるならば、なるべく床にモノを置かないようにしましょう。

床にモノが置かれているとどうしても掃除が雑になりがち。抜け毛が放置されていると、ノミやダニの温床になる場合も。飼い主さんのアレルギーや喘息の原因になることもあります。

また、誤飲・誤食の危険もあります。大型犬が飼い主さんの臭いのついた靴下を飲み込むという事故もおきていますから、注意が必要です。

愛犬の安全と清潔のためにもなるべく床にはモノを置かないように心がけてください。

ポイント3:仕切りなどでテリトリーを区別する

家の中には犬にとって危険な場所がたくさんあります。たとえば、以下の場所には注意が必要です。

・キッチン
・玄関
・お風呂
・ベランダ

これらの場所は、立ち入ることで思いもよらない怪我や事故の原因になる場合もあります。扉をロックする、柵を設置するなどの侵入対策をおこないましょう。

ポイント4:犬の好みに合わせてケージやトイレを設置する

ケージには多くのメリットがあります。たとえば、パーソナルスペースの確保やお留守番時の安全確保です。犬にとって、安心して過ごせる自分だけの場所があるかどうかはとても重要です。気持ちを落ち着かせたいときや誰にも邪魔されたくないときの避難場所になります。

また、お留守番の際には、いたずら防止や電源コードを噛むなどの危険な行動から愛犬を守る、役にも立ちます。ケージには、最低でも犬がゆったりと寝転がれる広さが必要です。さらにトイレとベッド、水飲みの器が置ける広さがあるものにしましょう。

ポイント5:消臭対策

犬の臭いで気になりやすいのは以下の3つです。

・犬の体臭
・トイレの臭い
・室内の臭い

犬の体臭が気になる場合はシャンプーするだけで大抵は解決します。耳や口が臭う場合は病気の可能性がありますので、獣医師に相談してください。

トイレの臭いは、消臭効果の高いシートに変える、トイレシートが汚れたら毎回片づけることで軽減できるでしょう。室内の臭いについては、換気を徹底する、消臭剤を使う、脱臭機や脱臭機能付きの空気清浄機を使用するといった方法があります。

犬と人の生活に役立つ3つのアイテム

犬との暮らしでよくある悩みが「抜け毛の掃除」と「安全確保」です。

これらの対策にぴったりの3つのアイテムを紹介しますので、ぜひ検討してみてください。

抜け毛を効率的に集められる「FurBroomファーブルーム」

抜け毛の掃除におすすめなのがペットの抜け毛や繊維くずに特化したホーキ「ファーブルーム」です。

掃除機は排気で床に落ちた抜け毛が舞い上がってしまうため、抜け毛掃除にはおすすめできません。

ファーブルームは、抜け毛や繊維くずを効率的に除去できるように独自のブレードを搭載。掃除機や粘着ローラーでは取りきれないカーペットの抜け毛もしっかりとかき出せます。

ホーキの向きを変えることでカーペットとフローリングの両方に対応している点も見逃せません。
FurBroom
※商品ページ:FurBroomファーブルーム

しっかりとテリトリーを区切れる「KnobLockノブロック」

ドアノブを操作して扉を開ける犬もいるくらいですから、扉を閉めるだけではテリトリーを区切ったとは言えません。

そこで、紹介したいのがノブロックです。ノブロックは扉を開けられないようにドアノブをロックするアイテムです。

テリトリーを完全に区切れるため、特定の部屋に隔離したり、危険な場所への侵入を防いだりできます。

また、扉を少しだけ開けておくといった使い方も。閉じ込め防止や通り道の確保に活用できます。
KnobLock
※商品ページ:KnobLockノブロック

抜け毛が落ちる前に集める「Groomoグルーモ」

床に落ちる抜け毛を減らすのに役立つのがグルーモです。

グルーモの最大の特徴は、粘着ローラーにクシがついていること。なでるようにブラッシングするだけで抜け毛が粘着シートにくっつくため、床に落ちたり、舞い上がったりしません。

見た目もおしゃれで、インテリアとして置いても違和感がないほど。手の届く場所に置いておけば少し気になったときにも気軽に使えます。

粘着テープだけでも使えますので、服やソファーなどについた抜け毛のお掃除にも便利です。
Groomo
※商品ページ:Groomoグルーモ

犬を迎えられる環境かよく考えることが大事

犬の平均寿命はおよそ14歳と言われています。犬を飼うというのは、14年もの間、その命を預かり、責任を負うということでもあります。

いまの環境が本当に犬を迎えるのに適しているのか、どんな犬を選ぶべきなのか、どんな準備が必要なのか、よく考えて犬を迎えるようにしましょう。