わんこのお散歩、基本をチェックしてみよう!~子犬からシニア犬まで、安全で快適なお散歩ライフのために~

2023.02.22全て商品の選び方犬関連コラム

毎日のお散歩は、運動不足やストレスを解消し、わんこにとって楽しく大切な時間です。
飼い主さんとのスキンシップを楽しみながらも、マナーを守って安全にお散歩するために必要なものをチェックしましょう。

お散歩の時間はどれくらい?

わんこのお散歩といえば、朝夕と1日2回が定番と言われています。
どれくらいの時間や距離、どんな場所をお散歩するのがベストかは、犬種によって大きく違います。それぞれの個性にあったお散歩コースや時間を、ゆっくり探してあげてください。

小型犬

トイプードル、ミニチュアダックスフンド、チワワといった小型犬は、運動量が多くない犬種です。しかし、ストレス解消や飼い主以外の人・犬との出会いで社会性を養うために、お散歩は欠かせません。
1回につき約20~30分(1km~2km程度)を目安にしてみてください。
小型犬は関節や骨格が弱い子も多いので、坂道や階段が多い場所はできるだけ避けるようにしましょう。

中型犬

走るのが好きな子が多い中型犬ですが、犬種によって運動量は大きく変わってきます。
柴犬やボーダーコリー、コーギー、ダックスフンドといった代表的な中型犬は、1回につき約30分(2km程度)を目安にしてみてください。
ボーダーコリーやウェルシュ・コーギーなど、運動が大好きな犬種の場合は1~2時間ほどお散歩するか、ドッグランを利用して思い切り走らせてあげるのもオススメです。

大型犬

ラブラドールレトリバー、秋田犬、ドーベルマン、といった代表的な大型犬たち。
お散歩時間は1回につき約30分~60分(2km~4km程度)を目安にしてみてください。
大型犬のお散歩で気を付けたいことは、走らせすぎないこと。
体の大きい犬種は、走りすぎると足や関節への負担が大きくなってしまいます。
ゆっくりと長い距離を歩くお散歩を心がけてあげてください。
とくに成長途中の1歳までの大型犬に過度な運動をさせると股関節の形成に影響を与える場合があるので、気を付けましょう。

お散歩デビュー、ここを注意!

ワクチン接種を必ず終えておく

子犬のお散歩デビューの前には、必ずワクチン接種を済ませておきましょう。
体力や免疫力の少ない子犬は、さまざまな感染症にかかってしまうリスクが高い状態です。
外出は接種してから約2週間後がめどと言われていますが、獣医師にお散歩OKの時期を確認しておきましょう。
もちろん子犬の時期をすぎても、愛犬の健康を守るために必要なワクチン接種は欠かさず行ってください。

首輪やハーネス、リードに慣れておく

お散歩のために必要な首輪やリード。
装着したとき、すぐに慣れる子もいますが、緊張したり嫌がったりする子も少なくありません。まずは身近に置いてあげたり、おやつをあげたりしながら慣らしてあげることが大切です。
うまく装着できるようになったら、室内や庭先、ベランダなどでお散歩の練習をしてみましょう。

「外出」にストレスを感じないように

お散歩は、飼い主以外の人間や他の犬たちに出会います。また、場所によっては自転車や車両が通る場所も。
そういった“今までとは違う”状況に大きなストレスを感じると、お散歩自体が嫌になってしまう子もいます。
初めは玄関先や近所だけ、人の少ない場所から「外の世界」に少しずつ慣れさせてあげましょう。

お散歩のときに必要なもの

首輪・ハーネス・リードはもちろんのこと、お散歩に必要なものをピックアップしました。
また、お散歩のときは必ず片手でリードを持つため、もう片方の手で持ち物が取り出しやすい肩掛けバッグがオススメです。

【トイレグッズ】

・ウェットシート
・エチケット袋(ニオイが漏れないもの)
・ティッシュ
・排泄物用スコップ

【お水・トレイ】

・ペットボトルのお水
・ペットボトルに付けられるハンディシャワー(排泄時の清掃のため)
・水を飲むためのトレイ(折り畳みタイプ)

【おでかけグッズ】

・迷子札
・おやつ
・おもちゃ
・ロングリードなど

お散歩にベストな状態、NGな状況

わんこのお散歩に適した気温は、だいたい15℃~25℃程度だと言われています。
春や秋は歩きやすい季節なので、のんびりとお散歩するに適した季節。
一方で、悪天候時や夏冬は気を付けるポイントが多い気温になることが多いので注意してください。

【夏のお散歩】

昼間は基本的に避けて、気温が上がりきっていない朝や夜にお散歩しましょう。
また、地面(とくにアスファルト)は人の頭のある高さよりも温度が上昇します。まだ熱が残っているうちは、抱っこしたりカートに乗せてのお散歩をオススメします。

【冬のお散歩】

室内と外の気温差が大きい冬のお散歩で気を付けたいことはヒートショック。
人間でも、お風呂に入るときに寒暖差で心不全を起こす原因にもなりますが、わんこでも同じです。寒さ対策を充分にしてあげ、玄関先や廊下をゆっくり移動・準備運動をするなど、急激な温度変化を避けるようにしてあげましょう。
また道が凍結したり雪が降っている場合は、肉球の凍傷にも注意しましょう。

【悪天候の場合】

悪天候時は視界が悪く、安全面でもお散歩するのはオススメできません。
また、雨が降った後などは道路に雑菌が残っている可能性がとても高くなります。しっかりと道路が乾いてからお出かけするようにしましょう。

【夜・早朝のお散歩の場合】

日が出ていない時間帯でのお散歩では、わんこだけでなく飼い主の安全にも注意を配りましょう。
手首などに付けられる散歩用ライトで足元を照らしたり、反射素材のついたタスキやアームバンドなどを使用することをオススメします。

年齢別でこんなにも違う、お散歩の注意点

お散歩は、子犬のときからシニア犬になるまで、わんこの一生の間で欠かせない習慣です。
わんこの行動やクセ、年齢別での注意点などを簡単にまとめてみました。

【痛い?怖い? わんこの様子は常にチェックを】

お散歩中にストレスを感じたり、何か痛がっている様子がないかチェックしましょう。
もしもいつもと様子が違うと感じたら、お散歩は中止して帰宅し、ケガなどがないかしっかり確認してあげてください。

【鳴き声・拾い食いのクセに注意】

子犬のときは、興奮して大きな声で鳴いたり、道にあるものを拾い食いする場合があります。飼い主やトレーナーでのしつけをしっかり行い、クセが収まるまで口輪などを用いて対応することもあります。
最近ではわんこへの負担が少ない、柔らかい素材の口輪も開発されています。

おすすめなのが、可愛いアヒル口のデザインの「quack®(クァック®)」です。
ソフトなシリコン素材で優しくマズルを包み込み、拾い食い・無駄吠え防止に使える口輪です。
クァック
※商品ページ:quack® クァック®

【歩きにくくなってしまったら】

シニア期になったり、ハンディキャップがあるために歩行が難しくなってしまったわんこでも、外出することは楽しみです。
歩行を助けるハーネスやペットカート、抱っこ用スリングなどを使ってお散歩気分を感じさせてあげましょう。

お出かけのときに必要なもの

お散歩以外にも、通院や帰省・旅行といった外出が必要になるときがあります。
車・公共機関ごとに、移動の際に注意すべきポイントをチェックしましょう。

【車でお出かけするとき】

・最初は停車している車で慣らしてあげて、短距離のお出かけから始める。
・車内では犬用クレート(キャリー)に入れ、シートベルトでしっかり固定しておく。
・車酔いを防ぐため、犬の様子をしっかり見て1時間に1回は休憩をとる。
・長時間の移動の場合は、水分不足にならないよう、こまめにチェックして水をあげる。
・どんなに短時間であっても、犬だけを車内に残さない。
・ドアロックに触らない、窓の外に顔を出せないように注意する。

車でお出かけする時は「3WayDrive&Carry(3ウェイ ドライブ&キャリー)」がおすすめです。
こちらの製品は、トートバッグ、ドライブ用キャリー、カフェマットの3種類の使い方ができるバッグになります。
付属の車載用ベルトを活用して、ドライブ用キャリーとして活用できますよ。
3WayDrive&Carry
※商品ページ:3WayDrive&Carry(3ウェイ ドライブ&キャリー)

【公共機関でお出かけするとき】

・鉄道会社によって持ち込めるキャリーサイズや料金が定められているので確認しておく。
・必ず犬用クレート(キャリー)に入れて、ドアはしっかりロックする。
・混雑時は避けて、短距離の移動から始めて慣らしておく。
・キャリーは必ず足元や膝の上など、目にとまる・手の届く位置に置く。
・床面に近い場所は、温度が高くなったり冷える場合もあるので注意する。
・乗車前にトイレを済ませておく。
・鳴き声やニオイの問題が心配な場合は、車やタクシーでの移動を検討する。

お散歩は、子犬のときからシニア犬になるまで、わんこの一生の間で欠かせない習慣です。
ワンコにとって楽しい時間になるように、安全で快適なお散歩を心がけましょう。