仕事や旅行で猫を留守番させるときにあると安心なものとは?

2025.09.01全て猫関連コラム

「仕事や旅行で何日か家を空けなければならない!」こんなときありますよね?
自分だけであれば、それほど心配する必要もありませんが、猫を飼っている人にとっては、不安に感じることも多いでしょう。
今回のコラムでは、仕事や旅行で猫を自宅で留守番させる際に、あると安心なものについて解説します。

旅行・入院・治療などの場合には猫を預けたいと考えている人が多い

皆さんは、「仕事や旅行などで何日か自宅を空けなければならない!」といった状況を経験したことはありますか?
自分だけであれば、問題はないでしょうが、猫を飼っているという場合には、不安も大きくなってしまいます。
まず、仕事や旅行で猫を留守番させるときにあると安心なものについて解説する前に、猫を飼っている人がどのように考えているのか、について見ていきましょう。

共立製薬株式会社が行った調査によると、次のような結果が出ているそうです。

【Q.普段の生活の中で、猫ちゃんを預かってもらいたい時がありますか?】
・ある 31%
・ない 69%

【Q.預かってほしいのは、主にどのような状況の時ですか?】
・旅行(宿泊あり) 58%
・入院・治療 12%
・帰省(宿泊あり) 10%
・冠婚葬祭(宿泊あり) 7%
・出張(宿泊あり) 5%
・買い物や美容院などの外出 4%
・その他 4%

【Q.預かってほしいと思われる頻度はどれくらいですか?】
・年に1回程度 47%
・6ヶ月に1回程度 28%
・3ヶ月に1回程度 11%
・月に1回 4%
・月に2~3回 3%
・週に1~2回 2%
・その他 5%

(出典:共立製薬株式会社 「猫との暮らし調査」)

この調査結果を見てみると、猫を飼っている人の約3割の人が猫を預かってほしい時があると回答しています。
また、その猫を預かってほしい時とは、旅行・入院・治療・帰省・冠婚葬祭・出張などとなっているようです。
宿泊しなければならないというケースでは、猫を預けたいと考えている飼い主さんが多くなっていることがわかります。

猫を預けたい頻度については、それほど頻繁に預けたいというものではなく、年に1回程度や6ヶ月に1回程度の頻度が多くなっているようです。

飼い主が心配しているのは病気・事故・問題行動など

さきほどの調査結果では、猫の飼い主は、宿泊を伴う旅行や帰省、出張などの場合、猫を預けたいと考えている人が多いと解説しました。
では、どうして宿泊を伴う場合、そのように考える人が多いのでしょうか?
その理由としては、次のような不安があるからです。

病気のリスク

旅行などによって、自宅を数日空けるという場合、最も飼い主が不安を感じるのが、病気のリスク。
飼い主が側にいれば、猫が急病になった場合でも、すぐに動物病院に連れて行くなどの対応ができます。
しかし、旅行などによって、側にいないという場合には、猫が急病になっても対応することができません。
また、最悪の場合には、猫の命にもかかわる場合があります。
このような病気のリスクをできるだけ小さくするため、仮に急病になってしまった場合でもできるだけ早く対応してもらうために、猫を預けたいと考える人が多いようです。

事故のリスク

病気以外で、飼い主が不安を感じるのが、事故のリスク。
事故の中で最も注意したいのが、火災です。
猫と火災と聞くと、あまりイメージすることができない人もいるかもしれませんが、実際に猫などのペットが原因による火災が発生しています。

最近では、「もふもふプッシュ」とも呼ばれています。
このもふもふプッシュとは、ペットがコンロのスイッチを押す、電源コードにかみつくなどの行動のことです。

独立行政法人 製品評価技術基盤機構の資料によれば、2013年度から2022年度までの10年間で61件のペットによる製品事故が発生しているそうです。

また、同資料には製品別・ペットの種類別の事故発生件数も記載されています。
ペットの種類、猫で見てみると、事故の発生件数は上位から挙げると次の通りです。

・ガスコンロ 16(15)
・配線器具(延長コード・テーブルタップ等) 5(5)
・IHコンロ・電気コンロ 5(4)
・太陽光発電用パワーコンディショナー 3(3)
・プリンター・ファクシミリ 3(2)
・(石油・ガス・電気)ストーブ 1(1)
・その他電気製品 2(2)
・統計 35(32)
※()内は火災事故の件数
(出典:独立行政法人製品評価技術基盤機構 “もふもふプッシュ”にご用心)

この資料を見てみるとよくわかりますが、猫で最も注意しなければいけないのは、「ガスコンロ」です。
また、配線器具やIHコンロ・電気コンロなどにも注意が必要と言えるでしょう。
ガスコンロで、火災事故が発生するのは、猫が操作ボタンあるいはスイッチを押してしまうのが原因と考えられ、そこから周囲の燃えやすいものに燃え移るということです。

それから、犬と猫の違いとして挙げられるのが、太陽光発電用パワーコンディショナー等の高い場所に設置されているところにも被害が出ているということ。
犬の場合には、高い所に設置されているものには、届かないケースがほとんどですが、猫の場合には、さまざまなところを登ることができるので、火災事故が発生する可能性があります。
もう少し具体的に解説すると、猫が高い場所に設置されている電気製品に排尿することでトラッキング現象(漏電による発火現象)が発生し、火災が発生するというものです。

留守番をさせている際の事故は、火災事故だけではありません。
転倒事故や転落事故などについても注意する必要があります。

転倒事故では、家具や家電などが転倒して、猫が下敷きになってしまうというものです。
考えただけでもおそろしいですが、猫は高い所に登る、飛び乗るなどの行動をすることがあるため、家具や家電が転倒するというリスクがあります。

それから、忘れてはいけないのが落下事故についてです。
猫と聞くと、高い所が好き、高い所に登っていても安心というイメージが強いでしょう。
ですが、猫が高い所から落ちて怪我をしたり、命を落とすケースがあります。
とくに注意しておきたいのが、マンションのベランダです。

ベランダに猫が簡単に出られるようにしていると、猫がベランダに出てしまい、ベランダから落下してしまうというケースがあります。
1階や2階からの高さであれば、それほど大きな怪我にはならないかもしれませんが、それ以上の高さから落下したとなれば、大きな怪我をしてしまいますし、最悪の場合には猫が命を落としてしまうことになるでしょう。
猫が落下しないように十分な対策が必要です。

その他で注意しておきたいのが、水に関する事故。
自宅の中で言えば、風呂場や脱衣所になります。

猫は狭い所が好きなので、洗濯機の中に入り込む、あるいは浴槽に入り込むことがあるのです。
洗濯機のふたが閉まって出られなくなってしまう、あるいは浴槽に転落して溺れてしまうなどの可能性が考えられます。

問題行動を起こすリスク
その他のリスクとして挙げられるのが、問題行動を起こすリスクです。
具体的な問題行動としては、次のようなものが挙げられます。

破壊

問題行動の中でよく見られるのが破壊です。
これは、そのままの意味で、猫が噛むあるいは引っ掻くなどして、物を破壊するというものになります。
よくあるのが、家具やソファの破壊です。
猫だけで留守番をさせていると、帰ってきた時に家具やソファを破壊されてしまっていた、などとなってしまう可能性があります。

トイレ以外での排泄

それから、その他で注意しておきたいのが、トイレ以外での排泄です。
トイレで排泄をするのはまったく問題ありませんが、トイレ以外の場所で排泄をされてしまうとさまざまな問題が発生します。
まずは、臭いの問題です。
旅行や出張などで数日間自宅に戻れない間に、トイレ以外の場所で猫に排泄されてしまうと、強烈な悪臭が漂う可能性があります。
また、悪臭というだけでなく、掃除の手間や衛生面の不安も大きくなるでしょう。
このようなリスクを小さくするために、宿泊を伴う外出をする場合には、他の人に猫を預けたいと考える飼い主が多いのです。

大声で鳴く

問題行動の1つには、猫が大声で鳴くというものもあります。
猫が大声で鳴く理由としては、いくつかのものが考えられますが、大声で鳴いているのをそのままにしていると、近所からクレームが入る可能性があるでしょう。
とくに、賃貸物件などの場合には、猫の鳴き声が響く場合があります。
クレームを受けると、隣近所との関係が悪化してしまう可能性が高いので、このようなリスクを小さくするためにも、猫を預けたいと考えている人がいるようです。

部屋が高温になってしまうリスク

気温が高くなる夏場に注意しておきたいのが、部屋が高温になってしまうリスク。
仕事や旅行などで自宅を空けるという場合、防犯対策として部屋を閉め切ってしまう人が多いでしょう。
鍵をしっかりとかけるのはよいことなのですが、部屋を閉め切ってしまうことで、部屋が高温になってしまう場合があります。
夏場は日差しが強く、短時間でも部屋の温度が上昇してしまうことがあるのです。
部屋が高温になると、暑さに比較的強いと言われている猫でも熱中症のリスクが高まると考えられます。
エアコンをつけたままにしておくということもできますが、やはり不安を感じる人も多いので、そのような場合は他の人に預けるという選択をする飼い主が多いようです。

猫を自宅で留守番させる際にやっておきたい対策

仕事や旅行で猫を自宅で留守番させなければいけない、というケースも出てくるでしょう。
ペットホテルや動物病院などに預けられればよいのですが、時間的な余裕がない、金銭的な余裕がない、急に出張が決まってしまったなど、預けられない場合もあると思います。
そのような場合には、自宅でやっておきたい対策について知っておきましょう。

留守番 仕事や旅行などで、猫を留守番させる場合には、次のような対策が必要です。

事故防止対策

必ずやっておかなければいけないのが、事故防止対策。
この場合の事故とは、リスクの高い火災事故や誤飲・誤食などの事故防止です。

まず、リスクが最も高いと思われる火災事故防止対策について。
火災事故防止対策には、次のようなものがあります。

○ ガスコンロであれば、元栓を閉めてから外出するようにする。
○ 電気コンロやIHなどの場合には主電源を切っておく。
○ メーカー・機種によっては、ロック機能が搭載されている場合があるため、ロック機能がある場合には、こちらを活用する。
○ 燃えやすいものやペットがいじりそうなものを近くに置かない
○ 使っていない電気製品は電源プラグを抜いて、ペットが通らない場所に置いておく

また、猫の誤飲・誤食防止対策としては、次のようなものがあります。
○ ペットが通る場所、通ると考えられる場所には余計なものを置かない
○ 常に片付けておく
○ 片付けるのが難しい場合には、猫に見つからない、あるいは猫が入ってこない場所に隠しておく

猫に留守番をさせる際には、事故のリスクがあるため、そのリスクを少しでも小さくできるように対策を行っておきましょう。

猫を留守番させる際に役立つ便利なアイテムについて

事故を防止するために、自宅で行っておきたい対策について解説しました。
その他で覚えておきたいのが、猫を留守番させる際に役立つ便利なアイテムの存在です。

ペットカメラ

まず、留守番をさせる際に活躍してくれるのが、ペットカメラとなります。
ペットカメラのメリットとしては、外出先からでも自宅に残してきたペットの様子を確認できることです。
部屋の中でどのようなことをしているのか、健康状態は問題ないか、などをチェックすることができるので、より安心して過ごすことができます。
さらに、ペットカメラは双方向通話機能を搭載しているものもあるため、ペットに話しかけることもできるのです。
ペットに話しかけることで、ペットの不安を和らげるのにも役立つでしょう。

自動給水器と自動給餌器

ペットカメラ以外では、自動給水器と自動給餌器も便利です。
こちらは、決まった時間に決められた餌を与えることができるというのが大きなメリットとなります。
そのため、飼い主が外出している場合でも、猫がお腹を空かせてしまうということを防げます。
また、餌の与えすぎも防ぐことができるのも魅力的です。

それから、こちらのアイテムは仕事や旅行で留守番をさせる場合に限らず、普段の生活の中でも飼い主の負担を軽減してくれます。
あらかじめ設定しておけば、自動で行ってくれるので、餌を与えるために早く起きるなどの必要もなくなるでしょう。
休日もゆっくり休むことができますし、猫もしっかりと餌をおいしく食べることができるので、留守番以外のシーンでも活躍してくれます。

選ぶ際には、衛生面のことを考慮して、清掃がしやすいものを選ぶとよいでしょう。

猫に留守番をさせる際におすすめのアイテムについて

猫に留守番をさせる際に役立つ、便利なアイテムについて解説しました。
次に知っておきたいのが、猫に留守番をさせる際におすすめのアイテムについてです。

SlideLock

スライドロック商品画像
こちらのアイテムは、差し込むだけで簡単にドアをロックすることができるアイテムとなっています。
ペットが引き戸を開けることを防げるので、ペットに入って欲しくない部屋をロックする際に便利です。
さらに、引き戸だけでなく、開き扉の下に差し込むことで、ドアストッパーとしても使用することができます。
ペットの侵入を防ぐだけでなく、閉じ込めを防止するのにも役立つアイテムです。
いたずら防止にも役立つでしょう。

商品ページ:SlideLockスライドロック

KnobLock

ノブロック商品画像
こちらのアイテムは、1つで2つの役割を果たしてくれるアイテムです。
その2つの役割とは、1つは「ドアノブ操作を防ぐ役割」。
そして、もう1つは「ドアの隙間を設ける役割」です。

どのような時に便利なのか、についてですが、猫によるイタズラや事故を防止するために役立ちます。
猫にいたずらをされると困る部屋や猫によって事故が起こりやすい場所(浴室や脱衣所等)などへの侵入を防ぐのに便利です。
また、ドアの隙間を設けることができるので、猫が閉じ込められてしまうことやドアによってしっぽを挟んでしまうことを防ぐのにも役立ちます。

使わない時は、ドアのハンドルに掛けておいておけるので、使いたいと思った際に、すぐに使えるのも魅力です。
いたずら防止や事故防止のために、こちらのアイテムを活用してみてはいかがでしょうか?
価格もリーズナブルですし、あると便利なアイテムですよ。

商品ページ:KnobLockノブロック

まとめ

仕事や旅行で猫を留守番させる際には、しっかりとした対策と便利なアイテムを活用することが必須と言えるでしょう。
猫だけで留守番をさせると、怪我や事故、問題行動を起こすリスクが高まります。
少しでも、リスクを小さくするためにも十分な対策を行い、便利なアイテムを活用しましょう。