犬の換毛期とは何か?どのような対策が必要となるのか?

2024.01.05全て犬関連コラム

自宅でペットとして、犬を飼っている場合、知っておきたいのが「換毛期」についてです。
換毛期には、通常とは異なり、対策を行う必要があります。
今回のコラムでは、「犬の換毛期」や「換毛期に必要な対策」について見ていきましょう。

換毛期は犬の毛が生え替わること

犬を飼うときに、知っておきたいのが「換毛期」についてです。
換毛期とは、簡単に言うと、毛が生え替わることで、人間で言えば衣替えのようなものになります。

換毛期は、1年に2回で、春と秋です。
春は、夏の暑さに備えて毛が生え替わり、秋には冬の寒さに備えて毛が生え替わると言われています。

換毛期で問題となるのは、次のような点です。
 抜け毛が増える
 こまめな掃除を行う必要がある

すべての犬に換毛期があるわけではない

最初に、簡単に換毛期とは何か、について解説しました。
そのため、すべての犬に換毛期があると思ってしまっている方も多いでしょう。
理解しておきたいのは、すべての犬に換毛期があるわけではないということです。

一般的に、ダブルコートの犬種には換毛期があり、シングルコートの犬種には換毛期がないとされています。
ダブルコートやシングルコートというのは、犬の毛の種類のことです。
ダブルコートとは、その名称から想像することができるように、二層構造になっているもののこと。
オーバーコートと呼ばれる上毛とアンダーコートと呼ばれる下毛に分かれています。
また、オーバーコートには、皮膚の保護を行うという役目があり、アンダーコートには体温を維持する、あるいは保湿の役割があると言われているのです。
それから、換毛期に抜けるのは、アンダーコートとなっています。

シングルコートの犬種には換毛期がないと解説しましたが、これは毛がまったく抜けないという意味ではありません。
ダブルコートのように、大量に毛が抜ける時期がないというだけで、少しずつ毛が抜けます。
では、ダブルコートとシングルコートの犬種には、それぞれどのような犬種がいるのでしょうか?

【ダブルコート】
・柴犬
・ダックスフンド
・フレンチブルドッグ
・ゴールデンレトリーバー
・ポメラニアン

【シングルコート】
・トイプードル
・パピヨン
・マルチーズ
・ヨークシャーテリア

代表的なものを挙げてみると、上記のような犬種がいます。
これから、犬を飼うという場合には、事前にダブルコートとシングルコートのどちらであるかをチェックしておくとよいでしょう。

換毛期に必要な対策について

換毛期がある犬種とない犬種について解説しましたが、次に見ていきたいのが、換毛期に必要な対策についてです。
具体的には、次のような対策が必要となります。

・こまめなブラッシング
・レーキングを行う
・シャンプーを行う
・犬用の洋服を着せる

まず、代表的な対策として挙げられるのが、こまめなブラッシングです。
こまめにブラッシングを行うことで、古い毛を取り除くことができるので、床などに落ちる毛の量を減らすことができるというメリットがあります。
ブラッシングである程度の古い毛を取り除くことで、掃除にかかる負担を軽減することができるでしょう。
それから、レーキングを行うという方法もあります。
レーキングとは、アンダーコートだけを処理する方法のことです。
専用のナイフを使用して、処理するのがレーキングと呼ばれるものになります。
このレーキングを行うことで、抜け毛が少なくなるため、こちらも掃除を行う際の負担を軽減することができるのです。
レーキングは、換毛期に行うというよりは、換毛期に抜けきらなかったアンダーコートを取り除くという方法になります。

また、レーキングについては、ペットサロンなどで行っています。
ペットサロンによって、やっているところと、やっていないところがありますので、事前にホームページ等で確認しておくとよいでしょう。

その他では、こちらも定番の対策と言えますが、シャンプーを行うという対策があります。
シャンプーを行うことで、抜け毛を取り除くことができるので、床などに落ちる毛の量を減らすことができるのです。
犬のシャンプーは、ノミやダニへの対策としても活用できるので、定期的なシャンプーも有効な対策です。
ただし、シャンプーのしすぎは、犬の肌などへのダメージとなってしまうので、注意が必要と言えるでしょう。

さらに、犬に洋服を着せるという方法もあります。
犬に洋服を着せることで、犬の毛が拡散するのを防げるというメリットがあるのです。
そのため、こちらも掃除の負担を軽減するという意味では、有効な対策と言えるでしょう。
ですが、洋服を着せたからと言って、抜け毛がなくなるわけではないので、洋服を脱がせて、定期的にブラッシングなどを行う必要があります。
ずっと、洋服を着せたままにしておくなどは、NGと言えるでしょう。

十分な対策をしないと人間と犬の両方に健康リスクがある

犬の換毛期は、大量に毛が抜けますし、その抜けた毛が部屋中についてしまいます。
掃除をしても、すぐに抜け毛でいっぱいになってしまうため、「面倒だからそのままでいいや!」「掃除してもきりがないから放置しておこう!」と考える人もいるでしょう。
ですが、結論から言えば、そのような考え方は危険です。
その理由は、十分な対策をしておかないと、人間と犬の両方に健康リスクがあるため。

犬の毛には、アレルギーの原因となるアレル物質が付いていると言われており、アレルギー症状が出やすくなるのです。
また、ペットも皮膚病などのリスクがあるため、定期的な掃除は欠かせません。
セールス・オンデマンド株式会社が行った、「ペットオーナーを対象に同居で気になる空気環境や悩みに関する調査」によると、次のような結果が出たそうです。

【あなたはペットの換毛期にアレルギー症状が出たことがありますか?】
・ある10%
・時々ある21.7%
・ない68.3%
(セールス・オンデマンド株式会社:「ペットオーナーを対象に同居で気になる空気環境や悩みに関する調査」より引用)

結果を見てみると、ある・時々あると回答したペットオーナーは、31.7%もいることがわかります。
全体の約3割がアレルギー症状を経験していることから、十分な対策が必要ということがわかるでしょう。

おすすめの掃除アイテムについて

換毛期の掃除の負担を減らしてくれる、便利な掃除アイテムがあります。

FurBroom(ファーブルーム)


こちらのアイテムは、掃除機や粘着ローラーで取り除くことができない、犬の毛をかき出すことができるホーキです。
3枚の独自ブレードによって、カーペットなどに入り込んでしまった犬の毛を取り除きます。
掃除機とは違い、音もでないので、掃除機が苦手な犬がいる家庭でも安心です。
大量の毛を取り除くこともできるので、家庭だけでなく、ペットサロンなどでもお使いいただけます。

▼商品詳細はコチラから
FurBroom(ファーブルーム)

FurRemover(ファーリムーバー)


こちらのアイテムは、軽く撫でるように擦るだけで、犬の毛を取り除くことができるのが特徴です。
2枚のブレードが付いており、繊維に絡まっている犬の毛を取り除きます。
ブレード部分は樹脂製なので、水洗いができ、衛生面でも安心してご使用いただけます。
犬とお出かけする際に、持っていくのにもおすすめです。

▼商品詳細はコチラから
FurRemover(ファーリムーバー)

まとめ

犬には、換毛期がある犬種がいます。
換毛期は、犬の毛が生え替わることで、通常よりも大量の毛が抜けます。
そのため、ブラッシングやシャンプー、洋服を着せるなどの対策が必要となります。
放置してしまうと、人間にはアレルギー症状が出る、犬には皮膚トラブルが起こるなどのリスクがあるのです。
換毛期には、こまめに掃除を行いましょう。