犬には、さまざまな種類の犬がいますが、「鼻ぺちゃ犬(短頭種)」を知っていますか?
この鼻ぺちゃ犬の食器選びはとても重要と言われています。
今回のコラムでは、「食器選びが重要と言われる理由」と「食器の選び方」について見ていきましょう。
パグやフレンチブルドッグなどが鼻ぺちゃ犬
まず、鼻ぺちゃ犬(短頭種)についてですが、頭蓋骨の長さに対して、鼻の長さが短い犬種のことを言います。
代表的なのは、次のような犬種です。
●パグ
●フレンチブルドッグ
●シーズー
●ボストンテリア
●チャウチャウ
また、特徴としては呼吸器系の病気にかかりやすいということが挙げられます。
とくに、注意しなければいけないのが、短頭種気道症候群です。
さらに、他の犬種と比較すると、熱中症になりやすいという点も注意点として挙げられます。
食器選びを失敗するとストレスになってしまう場合がある
鼻ぺちゃ犬の食器選びを失敗した場合、どのような問題が起きるのでしょうか?
具体的には、次のような問題が起こると考えられます。
●餌に届かず上手に食べることができない
●食事がストレスになってしまう
●食べ物が逆流してしまう(食べ過ぎ)
●体への負担が大きくなってしまう
犬のオーナーの中には、「それほど食器について深く考える必要はないのでは?」と考えてしまう人もいるかもしれません。
ですが、鼻ぺちゃ犬の場合には、食器選びを失敗してしまうと、多くの問題が起きてしまうのです。
最も大きな問題として挙げられるのが、「上手に食べることができない」ということです。
すでに、説明しているように鼻が短いので、食器の底が深いものの場合、底まで届かず上手に食事ができないという場合があります。
きちんと食事ができないと、健康面でも悪影響が出る恐れがありますので、注意が必要です。
それに関連して言えるのが、犬にとって食事がストレスになってしまうことがあるということ。
上手に食事ができなければ、人間でも同じですが、食事が大きなストレスとなってしまいます。
ストレスを解消できればよいのですが、ストレスがたまると病気などにつながる恐れもあるため、注意しなければなりません。
それから、食べ物が逆流してしまう、つまり嘔吐してしまう可能性もあるでしょう。
犬が嘔吐する原因は、複数ありますが多い原因として挙げられるのが、「食べ過ぎ」と言われています。
もちろん個体差はありますが、食欲が旺盛な場合が多いので、食べ過ぎや早食いなどを防止できるようにしておくとよいでしょう。
高さがない食器などを選んでしまった場合、犬が無理な体勢で食事を続けることになります。
1度や2度であれば、大きな問題はありませんが、常に無理な体勢を続けていると犬の体に大きな負担がかかるでしょう。
その結果として、首・背中・腰や足などを痛めてしまう可能性があります。
ここまで、解説してきたように、食器選びに失敗してしまうと、さまざまな問題が起きてしまうのです。
そのため、最適な食器を選ぶようにしましょう。
上手な食器の選び方
食器選びを失敗してしまった場合の、リスクについて解説しました。
では、鼻ぺちゃ犬の食器を選ぶ際には、どのようなものを選べばよいのでしょうか?
次のようなポイントに注目して選ぶと選びやすくなります。
●食べやすいようにボール状の食器を選ぶ
●フードがこぼれにくいものを選ぶ
●犬の体への負担が少ないものを選ぶ
●早食いを防止できるものを選ぶ
食器には、さまざまなものがありますが、食べやすい形状という点で考えると、ボール状の食器がおすすめです。
食べづらい形状の食器だと、犬のストレスになってしまうため、食べやすさを重視して選ぶのがポイント。
それから、フードがこぼれにくいものを選ぶのも大切なポイントです。
フードがこぼれると、掃除するのが大変になりますし、衛生面でも問題があります。
そのため、できるだけフードがこぼれにくい食器を選ぶのがおすすめです。
こぼれにくいものを選べば、日々の掃除も楽になります。
さらに、ポイントとして押さえておきたいのが、食器の高さです。
高さがあることで、犬が食事をしやすくなるというメリットがあるので、高さにも注意しながら食器を選んでみるとよいでしょう。
その他では、早食いを防止できるかどうかも非常に大きなポイントとなります。
早食いしてしまうと、消化が悪くなり、嘔吐などにつながってしまいますし、肥満にもつながりやすくなるでしょう。
食べやすさは、とても重要なのですが、食事にある程度の時間がかかるようなものもおすすめです。
食事をゆっくりと行うことで、消化をサポートし、肥満防止や早食い防止につながります。
愛犬の食器を選ぶ際には、価格だけで決めてしまうという人が多いと思います。
もちろん、価格も選ぶ際の重要なポイントですが、ここで紹介したポイントを意識しながら選ぶと失敗のリスクを小さくすることができるでしょう。
食器は掃除しやすいものがおすすめ
食器を選ぶ際には、掃除のしやすさも重要です。
犬の食器は、毎日使用するものですし、食器も定期的に掃除をして綺麗な状態にしておく必要があります。
定期的に掃除をしていないと、雑菌が繁殖してしまいますし、悪臭の原因にもなってしまうのです。
そのため、水洗いができるのはもちろんですが、洗剤を使用して洗うことができるのかもチェックしておくとよいでしょう。
水洗いで十分と考える人もいるようですが、油分やその他の汚れが付いて、水だけでは落とせない場合があります。
ですから、水だけでなく洗剤を使って洗うことができるのか、が非常に重要となるのです。
その他では、食器の素材が抗菌性のあるものや抗ウイルス性のあるものを選ぶのもよいでしょう。
雑菌などが繁殖しにくいものを選ぶのもおすすめ。
鼻ぺちゃ犬におすすめの食器について
鼻ぺちゃ犬の食器としておすすめなのが、「FoodBall open(フードボール・オープン)」です。
簡単に説明すると、ゆらゆらコロコロと揺れるボール型の食器。
●縁の部分が広く短頭種でも食べやすい形状
●前後左右に揺れることで、あえて食べづらくして、早食いを防止できる
●ボールの底には突起があり、犬がフードを探しながら食べることができる
●分解が可能で、丸洗いができ、汚れが目立つ場合には、食器用洗剤を使って洗浄ができる
上記のような特長があります。
短頭種でも食べやすく、あえて食べづらい状況を作ることで、早食いや肥満防止になるのです。
また、犬がフードを探しながら食べられるので、飽きずに楽しみながら食事ができるのも魅力。さらに、大きな魅力と言えるのが、簡単に分解・組立ができ、丸洗いが可能であることです。
汚れが目立つ際には、スポンジと食器用洗剤で洗えるので、掃除がしやすく衛生面でも安心して使用することができるのでおすすめ。
ご自宅で、パグやフレンチブルドッグを飼っているのなら、ぜひご活用ください。
まとめ
鼻ぺちゃ犬の食器選びは、適切なものを選ばないと、多くの問題が発生してしまう場合があります。
食事がストレスになる場合や、嘔吐する場合、体に大きな負担がかかってしまう場合があるのです。
そのため、食器を選ぶ際には、さまざまな点を意識しながら選ぶようにするとよいでしょう。
また、食器は毎日使用するものなので、掃除などのお手入れが簡単なものを選ぶのがおすすめです。