犬と赤ちゃんの同居で注意しておきたいポイントとは?

2023.07.25全て業界コラム犬関連コラム

「犬と赤ちゃんを同居させたい」このように考えている人もいらっしゃることでしょう。
ペットは癒してくれる存在ですし、赤ちゃんがペットと暮らすことで、精神面で良い影響が出るとも言われているため同居を考える人もいます。
しかし、注意しなければならないポイントもあるのです。
今回は、「犬と赤ちゃんが同居する場合に、注意しなければいけないポイント」について解説します。

衛生管理や事故の防止が求められる

犬と赤ちゃんの同居を考える場合には、注意しなければいけないポイントが2つあります。
① 衛生管理を徹底すること
犬の毛・唾液・排泄物などは、赤ちゃんにとってアレルギーの原因となってしまう場合があるのです。
そのため、抜け毛などは定期的に掃除を行うこと、ブラッシングやシャンプーを定期的に行い、できるだけ犬を清潔な状態に保つことが重要となります。

また、アレルギー以外では、「パスツレラ症」にも注意が必要です。
これは、犬や猫の口の中に存在する常在菌が原因で起こる感染症のこと。
患部が赤く腫れる、痛みが出る、などの症状が出ると言われています。

犬に噛まれた場合だけでなく、顔を舐められる、犬が舐めたものを赤ちゃんが口にするなどでも感染の可能性があるそうです。
皆さんもご存知のように、大人と比較すると赤ちゃんは、さまざまなものに対する免疫力が弱いので、十分な注意が必要となります。

② 事故の防止
衛生管理を行い、赤ちゃんを病気などから守ることも大切ですが、もう1つ注意しなければいけないのが、事故の防止です。
この事故の防止とは、犬が赤ちゃんを噛んで怪我をさせる、あるいは死亡させてしまうこと。
日本では、2017年に生後10カ月の乳児が、ゴールデンレトリバーに噛まれて死亡するという事故が起きています。
(参考:https://www.asahi.com/articles/ASM2M7TWMM2MUTIL05R.html)

海外でも、2018年に生後14日の赤ちゃんが飼い犬に襲われ、頭部を23カ所も噛まれて死亡するという事件が起きているのです。
(参考:https://www.excite.co.jp/news/article/Techinsight_20220112_848356/)

犬の飼い主からすると、「小犬の頃から育てているから大丈夫!」「しつけをしているから赤ちゃんを襲うことはない!」「大人しい子だから心配ない!」などと過信してしまうのかもしれません。
ですが、飼い主さんを噛むことはなくとも、赤ちゃんを襲うというケースは実際に存在しています。
最悪の場合には、死亡事故につながりますので、愛犬に過度の信頼をするというのは危険です。
室内で飼うのであれば、しっかりとケージに入れるなど、事故を防止するための対策が必要となります。

飼っている年数や犬種に関わらず、事故が発生してしまうリスクがあることを知っておきましょう。

自宅で出来る有効な対策について

衛生面や事故の未然防止が求められると解説しましたが、具体的に自宅でどのようなことを行えばよいのでしょうか?

・犬と赤ちゃんを別の部屋にして生活する
・赤ちゃんを高さのあるベビーベッドに寝かせる
・便利アイテムを活用する

有効な対策の1つは、犬と赤ちゃんを別の部屋にして生活するということです。
どうしても同じ部屋で生活させてしまうと、リスクが高まります。
ある程度赤ちゃんが成長するまで、別の部屋で生活させるというのも1つの方法です。

それから、事故を防止するという点では、高さのあるベビーベッドに赤ちゃんを寝かせるのも有効。
ベビーベッドには、さまざまな高さのものがありますが、高さのあるものを選ぶとよいでしょう。
大型犬であれば話は別ですが、小型犬であれば、ある程度の高さがあれば赤ちゃんに簡単に飛び掛かることはできなくなります。
そのため、リスクを小さくすることができるのです。

その他では、ペットのケアを簡単に行える便利アイテムや、噛みつき防止用の口輪を使うのも効果的と言えます。

おすすめの便利アイテム

犬と赤ちゃんの同居におすすめの便利アイテムが、「Groomo(グルーモ)」と「quack®(クァック®)」です。


グルーモは、ペットの毛のお手入れに使える便利グッズで、撫でるようにグルーミングを行うことができます。
ペットの体の定期的なお手入れにご活用ください。


クァックは、しつけ・拾い食いの防止・噛みつき防止などに役立つ、口輪に見えない口輪です。
赤ちゃんとの同居シーンだけでなく、他の犬と出会うドッグランやトリミングなどのシーンにもご活用いただけます。

便利グッズを活用することでも、事故のリスクを小さくすることはできますが、予期せぬ事故が発生してしまう場合もありますので、愛犬から目を離さないようにしましょう。

まとめ

犬と赤ちゃんの同居を考える場合には、2つの点に注意する必要があります。
1つは、衛生管理を徹底すること、もう1つは噛みつき事故を防ぐことです。
国内はもちろん、海外でも犬が赤ちゃんに噛みついて死亡させるという事故が起きています。
さらに、大きな怪我をさせたというケースもありますので、十分な対策が必要です。
部屋をわける、ベビーベッドを使うのはもちろんですが、便利なアイテムを活用するのもよいでしょう。