犬の運動不足の「サイン」と原因|室内犬が注意すべき症状と解消法

2023.06.14全て犬関連コラム

「最近、雨がつづいて散歩に行けてないな」「運動不足が心配だな」と思っていませんか?

犬が心身ともに健康でいるためには、適切な運動が必要です。運動不足になると肥満や病気はもちろんですが、精神面でもさまざまな問題が生じます。

そこで今回は、犬の運動不足のサインと原因とその解消法について解説していきます。また、室内犬を効果的に運動させる方法についても紹介しますのでぜひ参考にしてください。

犬の運動不足のサインと原因

犬は運動不足になると体力を発散しようとしたり、ストレスを溜めやすくなったりします。すると、健康面はもちろん精神面でもさまざまなサインを発するようになります。
よく見られるサインには、落ち着きがなくなる、肥満・病気になる、ストレスによる問題行動が挙げられます。
「最近、やたらと遊びたがる」「体形が丸くなったかも」「よく吠えるな」と感じたら運動不足のサインかもしれません。

落ち着きがなくなる

夜になっても寝てくれず、遊びに誘われて困った。そんな経験をしたことはありませんか?運動不足でパワーが有り余っているのかもしれませんね。
もし、以下のような行動が見られるなら、運動不足の可能性があります。
部屋の中で激しく走り回る
しきりに遊びたがる
外に出たがる
また、運動不足から落ち着きがなくなる「過活動」といわれる状態になることもあります。些細なことに過剰に反応する、興奮しやすくなるといった様子が見られるようになります。

肥満・病気がちになる

犬も人間と同じく、運動で消費するカロリーよりも摂取するカロリーが多ければ太ります。もし、食事の量を増やしたり、フードを変えたりしていないのに急に太り出した、と感じたら運動不足を疑いましょう。
肥満で身体が重くなれば関節に余分な負担がかかりますし、肥満が原因のさまざまな病気も心配です。
愛犬の体重管理は飼い主さんの責任です。運動不足にならないように適度な運動を心がけましょう。

ストレスによる行動が増える

運動不足はストレスの原因にもなります。ストレスが溜まると、さまざまな問題行動や異常行動(ストレスサイン)が見られるようになるでしょう。

・尻尾を追いかけてぐるぐる回る
・攻撃的になる
・無駄吠えが増える
・体をしきりになめる
・自傷行為をする

ストレスは精神面だけでなく、自傷行為など身体的な問題が生じることもあります。ストレスサインが見られたら、ただのストレスだからと軽く考えずに対策をおこないましょう。

犬の運動不足の原因とは

犬の運動不足の原因としていちばんに考えられるのは、散歩が足りていないことです。
たとえば、家の中を自由に動き回れる室内犬でもずっと家の中だけですごしていると運動不足になってしまう場合があります。とくに、運動量の多い犬種は注意が必要でしょう。
室内犬であっても、運動不足にならないようにするためには、毎日の散歩が欠かせません。
とはいえ、梅雨の時期になれば雨で散歩にいけない日がつづいたりすることもありますよね。そんなときは、室内でいっしょに遊んであげましょう。
犬の本能を刺激する引っ張りっこ、ボール遊び、おやつやおもちゃを隠して探させる宝探しがおすすめです。
小型の室内犬なら、廊下で追いかけっこ、持ってこい遊びができると運動量を大幅に増やすことができます。

犬の運動不足でリスクが上がる病気や症状

犬の運動不足は、肥満の原因になります。肥満は内臓や関節に負担をかけ、さまざまな病気の原因になるでしょう。
また、ストレスも病気や怪我の原因になります。
では、具体的にはどのような病気があるのでしょうか?運動不足によってリスクが高まる病気をいくつか紹介します。

肥満に関連する病気

肥満になると、犬も人間と同じように内臓や関節の病気に注意が必要です。
肥満が原因となる病気には以下のものが挙げられます。

・関節炎
・糖尿病
・肝臓病
・心臓病
・呼吸器系の病気

関節炎になると痛みで動かなくなる犬も多いと言われています。運動量が減ると、筋肉量が減少して基礎代謝も落ちるため、さらに太る原因にもなります。
そのほかの病気も糖尿病など生涯に渡って付き合っていかなければならないものが多く、生活の質をいちじるしく低下させる原因になるでしょう。

ストレスが原因の症状

犬はストレスが原因で以下のような問題が生じます。

・皮膚炎
・攻撃症
・肥満症
・常同症

犬は強いストレスを感じたり、ストレスが溜まったりすると、皮膚をしきりに噛んだり舐めたりするようになり、皮膚炎の原因になります。
また、些細なことがきっかけで唸ったり、噛みついたりと言った攻撃的な行動が見られる場合もあるでしょう。
さらに、ストレスがひどくなると執拗に自分の尻尾を追いかけたり、血が出るまで噛んだりする犬もいます。これは、同じ行動をつづけてしまう「常同症」と呼ばれるものです。この症状がひどくなり、日常生活にも支障をきたすようになると「常同障害」と言われます。
愛犬の行動に異常を感じたら、早めに動物病院に相談してください。

犬の運動不足解消は「散歩量」がカギ!

犬の運動不足解消には、朝夕1日2回の散歩が理想です。ただし、たくさん散歩をさせれば良いというわけでもありません。
犬の散歩の時間は、大きさ、年齢、犬種によって異なります。また、愛犬の体調や呼吸の様子を見ながら散歩の時間やコースを調整する必要もあります。
ここでは、犬の大きさごとに散歩時間の目安や注意点を紹介しますので参考にしてください。

小型犬は1回20~60分

小型犬の散歩の目安は20〜30分程度と言われていますが、実際は犬種によって必要な運動量は大きく異なります。
たとえば、チワワ、ポメラニアン、シーズーなどは1回の散歩時間は20〜30分程度でも十分です。一方で、トイプードル、パピヨン、ミニチュアシュナウザーといった運動量の多い犬種は40〜60分もの散歩が必要になります。
また、小型犬は骨が細いため長時間の散歩は負担になってしまうことがあります。なかでも、チワワやマルチーズなどの愛玩犬はもともとハードな運動をすることを想定していないため、とくに注意が必要です。
急な坂道や階段は関節の負担になりやすいので、小型犬の散歩コースには選ばない、そのエリアは抱いて通過するようにしましょう。

中型犬は1回30~120分

中型犬は一般的に1回30分程度の散歩が必要だと言われていますが、やはり犬種によって大きな差があります。
たとえば、柴犬、ビーグル、ボストンテリアなどは30分から1時間程度でも十分な運動量になります。一方、ボーダーコリーやコーギーなど祖先が牧畜犬として活躍していた犬は運動量が多く、90分程度の散歩が理想です。
活発な中型犬の運動不足を解消するためには、散歩に加えて定期的にドッグランに連れていく、フリスビーで遊ぶなどの工夫も必要でしょう。

大型犬は1回30~60分

ダルメシアン、ドーベルマン、ラブラドールレトリバーなどをはじめとする大型犬の散歩は30〜60分が目安です。
大型犬は体重も重く、走らせると脚や関節の負担になるため注意しなければいけません。激しく飛び跳ねたり、走ったりさせるのは控えましょう。とくに、成長期の子犬は激しい運動が股関節の負担になるため注意が必要です。
大型犬の散歩は、ゆっくりと時間をかけて長距離を歩くのがおすすめです。

犬にも人に優しい「リード」で毎日の散歩を楽しく

犬にとって、散歩には肥満防止や病気予防のほか、社会性を養ったり、刺激を受けたりといったメリットがあります。

散歩の際には、ルールとマナーを守り、安全のため必ずリードを使用しましょう。

リードは、OPPOで扱っている「Double Premium Lead」がおすすめです。軽量で強度があって、水にも強いので毎日の散歩にぴったりです。

同シリーズのハーネスや首輪と組み合わせるとコーディネートが楽しめますよ。

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