犬や猫が快適に冬を過ごしやすい環境とは?服や暖房、冬毛対策まとめ!

2022.11.02全て犬関連コラム猫関連コラム

寒さの厳しい冬は、体調に気を付けなければならない季節です。一方で、ペットである犬や猫も体調管理を行わなければ、思わぬ病気を発症するかもしれません。

ここでは犬や猫と快適に冬を過ごすために、飼い主が知っておかなければならない情報を紹介していきます。寒さに弱い犬猫の種類やその理由、気を付けるべきポイントといった周辺情報だけでなく、より具体的な寒さ対策の方法についても見ていきましょう。

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犬は寒さに弱いの?冬の散歩などの注意点

まずは犬の冬事情について確認しましょう。犬全般に言える冬事情から、犬種独自の特徴まで、まとめて紹介していきます。

寒さの耐性は犬種によって異なる

犬には様々な種類が存在し、それぞれが異なる特徴があります。犬種による特徴はもともとどんな地域で育ってきたのかも大きく関係しているため、ぜひ参考にしてください。

寒さに強い犬種の特徴

基本的に、イギリスやスイスのような寒い季節のある地域を原産とする犬種は寒さに強くなります。例えば、シベリアンハスキーやゴールデンレトリバー、セントバーナードなどが挙げられます。日本犬では柴犬や秋田犬も寒さに強いと言われています。

また、短い毛と長い毛が混在する「ダブルコート」を被毛にする犬種は寒さに強くなります。2種類の被毛があるため、体温維持の機能に優れ、寒さへの耐性につながります。先ほどの例の中では、ゴールデンレトリバーや秋田犬はダブルコートを持つ犬種です。

さらに、中型~大型に分類される体の大きな犬も、寒さに強いと言われています。これは、体が大きいと体積当たりの表面積が小さくなり、体温が奪われにくくなるためです。

寒さに弱い犬種の特徴

寒さに強い犬種がいる反面、寒さに弱い犬種も存在します。例えば、チワワやフレンチブルドッグ、パピヨンなどが寒さに弱い犬種です。
これらの犬種が寒さに弱い理由として、「体毛が短い」「被毛がシングルコートである」「体の小さい小型犬」などが挙げられます。

当然、体を包む体毛が短ければ、被毛が持つ保温機能も効果が薄くなります。
また、2種類の毛をもつダブルコートと異なり、シングルコートは長い毛の1種類しか生えていません。その結果、シングルコートの犬種はダブルコートの犬種に比べて被毛の量が少なくなり、体温維持機能も弱くなってしまうのです。
さらに、小型犬は体の体積に対して表面積が大きくなるため、外気からの影響を大きく受けてしまいます。これにより、小型犬は中型~大型犬と比べて寒さに弱い傾向にあります。

気温に注意する

犬種によって寒さへの耐性は大きく異なります。そのため、冬の散歩時に適した気温でなければ、犬が体調を崩す原因にもなるでしょう。
では実際、どのようなリスクがあるのか、寒さが犬へ与える影響も含めて紹介していきます。

気温が低い季節のリスク

犬が持つ寒さへの耐性よりも気温が下がってしまうと、風邪や腹痛、下痢といった人間と同様の病気となってしまいます。
例えば、犬が発症する風邪はケンネルコフとも呼ばれ、寒い時期に発症する病気の一つです。ケンネルコフに発症すると、しつこい咳の症状に悩まされます。また、犬から犬へと感染するため注意が必要です。

このように、気温が低くなると、犬は体調を崩しやすくなります。しかし、ペット自身が自分で体調を管理するのは難しいため、飼い主が代わりに気を付けてあげましょう。
暖房をつけて室温を適温にする、散歩時には犬に服を着せてあげるなどを意識的に実践すると、犬が寒さで体調を崩すのを避けられます。

犬が寒がっている時の特徴は?

寒さによる犬の体調不良を防ぐには、飼い主が代わりに体調管理を施す必要があります。
しかし、犬は人間と会話することができないため、犬が発する寒いときのサインを読み取らなければいけません。
例えば、以下のような振る舞いを見せている時、犬は寒さを感じています。

・いつもより小さく丸まっている
・体が震えている
・口元が震えている
・飼い主にくっつく
・元気な時に比べて動きが鈍い
・ずっと寝ている
・水の飲む量が減る

このような振る舞いは既に犬が寒がっているサインです。気づくのが遅れてしまうと、犬風邪や腹痛、下痢といった体調不良につながってしまうため、気温が下がる時期には特に気を付けてチェックしましょう。

室内犬は掃除やケアの手間が増える可能性がある

室内で犬を飼育している場合は、季節の変わり目に掃除やケアの手間が増えるかもしれません。ダブルコートの犬種は秋になると換毛期を迎え、夏用の薄い体毛から冬用の体毛へと生え変わります。

この換毛期には、部屋に落ちた抜け毛の処理だけでなく、犬自身のケアも行う必要があるのです。

もし、換毛期のケアを怠ってしまうと、抜け毛が被毛同士で絡まって落ちず、毛玉が生まれます。体毛に毛玉があると風通しが悪くなるため、皮膚が蒸れやすくなり、皮膚病につながる恐れがあるのです。

そのため、室内犬が換毛期を迎えたならば、落ちた抜け毛の処理だけでなく、しっかりとブラッシングやシャンプーなどのケアを施しましょう。

室内外でも要注意!猫の寒さの注意点

猫の寒さ事情についても見ていきましょう。基本的に多くの猫は寒さに弱いとされています。
そのため、犬の時と同様、猫が寒さを感じている場合、飼い主が寒さ対策を施してあげる必要があるのです。ここでは、猫が寒さに弱い理由と、猫が寒いときに出すサインを紹介していきます。

猫が寒さに弱い理由

猫は種類を問わず寒さに強くありません。これは、猫の祖先である「リビアヤマネコ」が砂漠に生息する個体であったためです。一方で、長毛種の猫に限っては、ダブルコートを持つ犬同様、寒さには耐性があります。

猫はリビアヤマネコと同じ短毛種が一般的であり、長毛種の猫は突然変異と言われています。そのため、寒さに強い長毛種の猫が例外であり、多くの短毛種の猫は寒さに弱いと考えてよいでしょう。

猫がさむいと感じているサイン

このように、猫の多くは寒さへの耐性が低く、飼い主が猫の体調管理を行ってあげる必要があります。そのためには、猫が寒さを感じている時に発するサインを知っておかなければいけません。
猫は寒いと感じているとき、以下のようなサインを出します。

・体を丸めている
・飼い主の膝に乗りたがる
・毛布や布団の中から出てこない
・身体を膨らませている
・水を飲まなくなる

飼い猫が以上のような振る舞いを見せたときは、部屋の温度を上げる、猫自身が温まれる場所を用意するなどの寒さ対策を施すと良いでしょう。

ベッドや散歩、室温などの犬・猫の寒さ対策5選

犬や猫の中には寒さへの耐性が低い種類も多く、飼い主が寒さ対策を行ってあげる必要があります。
ここでは、具体的にどのような寒さ対策を行えばよいのかを紹介していきます。

犬と猫にとって適切な温度と湿度

普段室内で過ごしている犬や猫の場合、快適な温度と湿度に保ってあげるのは最も有効で簡単な寒さ対策です。
しかし、より効果的な寒さ対策を施すのであれば、それぞれに適切な温度や湿度を知っておく必要があるでしょう。ここでは、犬・猫別に適切な温度と湿度を紹介していきます。

犬の快適な温度、湿度

犬にとって快適な温度は18〜25度、湿度は40〜60度です。
ダブルコートの犬種は、既に持っている被毛によって体温を温めているため、少し低い温度18〜20度でも対応できます。
一方で、小型の室内犬やシングルコートの犬種は、人間が過ごしやすいと感じる気温22~25度が適切と言われています。

犬種や被毛の種類によっても適切な温度は異なるため、飼い犬の様子を見ながら暖房を調節すると良いでしょう。

猫の快適な温度、湿度

猫が快適だと感じる温度は18〜26度、湿度は50〜60%です。温度に関しては、人間が冬場に快適に過ごせる温度とほとんど同じであるため、調整しやすいかもしれません。

一方、温度と同じくらい大切なのが湿度です。空気が乾燥すると猫も喉が乾燥してしまい、感染症に発症しやすくなるのです。
冬になって寒くなると、気温と同時に湿度も減少するため、定期的に湿度を把握するようにしましょう。

散歩の時間と服、帰宅時に注意する

家庭で買っているペットが犬の場合、部屋でできる寒さ対策だけでなく、散歩時の寒さ対策にも気を配りましょう。例えば、散歩時には外に出る際に気温を確認し、犬が寒そうであれば服を着せるのもおすすめです。

また、散歩時には開始時刻の気温だけでなく、帰宅時の気温にも気を付けましょう。実際、日が昇っている夕方と、日が沈んだ夜では気温もがらりと変わります。特に冬は日が沈む時間も早く、日光がないだけでグッと冷え込みます。

散歩時の寒さ対策を行うならば、出発時と帰宅時療法での気温を把握しておくと良いでしょう。

犬・猫の寒さ対策・秋冬用ベッド

寒くなってきたら、室内の温度や湿度だけでなく、秋冬用のベッドにも着目しましょう。
犬や猫は家の中でも、自分だけの居場所を欲しがる傾向があります。その場所を温かい空間にしてあげれば、寒さによって体調を崩す危険性もぐっと下がるでしょう。

形状で選ぶ

犬や猫に限らず、ペット用のベッドには様々な形状があります。
犬であれば、冬用ベッドとしてドーム型のベッドがおすすめです。ドーム型のベッドは、かまくらのように屋根が付いた形をしており、内部に熱がこもりやすい仕様となっています。
猫の冬用ベッドにはドーム型だけに限らず、寝袋型のベッドがおすすめです。猫は狭い場所が好きなため、すっぽりと包まれる寝袋型のベッドも好んで使ってくれるでしょう。

また、冬用のみのベッドを購入するのに抵抗があるという方は、内部にポケットが装着されたバッグもおすすめです。
例えば、OPPOが販売している4wayバッグは、内部にカイロや保冷剤を入れられるポケットが装着されており、夏と冬両方で活躍します。
内部ポケットにカイロを入れておけば、バッグの中と言えど温かく過ごすことが出来るでしょう。
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※製品ページ:Pet Carrier munaペットキャリアミュナ

素材で選ぶ

また、冬用のベッドならば素材に着目し、ファーやベロア素材の製品を購入するのもおすすめです。
これらの素材を持つベッドは保温性が高く、犬や猫の体温を温かく保ちます。

また、これらの素材であれば、ドーム型や寝袋型のようにすっぽりと覆い隠さなくとも保温性を発揮するでしょう。そのため、ペットである飼い犬・猫が狭い場所や暗い場所を苦手とする場合には、こちらの素材からベッドを探してあげましょう。

メンテナンスできるものを選ぶ

冬用ベッドを選ぶ際には、形状や素材、それらの機能だけでなく、メンテナンスのしやすさについても確認しておきましょう。
ベッドは犬・猫を問わず毎日使用するものです。さらに、肌に直接触れるものでもあり、常に清潔な状態を保つのが重要となります。
そのため、冬用ベッドを購入する際は、各製品のメンテナンスのしやすさに着目しましょう。具体的には以下の点に注目するのがおすすめです。

・カバーが外せるか
・洗濯機で洗えるか
・耐久性があって、洗濯機で洗っても大丈夫か
・ベッドそのものが丸洗いできるか

飼い主である皆さんも日々の家事や仕事で忙しいため、なるべく簡単に、かつ効率的にメンテナンスできる製品を選ぶと後悔はなくなります。

寒さ対策を施して、健康に冬を過ごそう

犬や猫を問わず寒さに弱い動物は多く存在します。特に猫は長毛種以外、寒さに弱いと言っても良いでしょう。体調管理を行える人間とは異なり、犬や猫は自分だけでは寒さ対策を行えません。

そのため、飼い主である皆さんが責任をもって、ペットの寒さ対策を施してあげる必要があるのです。今回紹介したポイントを踏まえて、ペットの体調管理を実践し、冬を健康に乗り切りましょう。