犬を飼育している人であれば、犬用の首輪に馴染みがある人も多いでしょう、実際飼い犬に首輪を装着することで様々な恩恵を受けられ、飼い主だけでなくペット自身にもメリットがあります。
とはいえ、どのような首輪を選べばよいのか分からないという方や、選び方の基準を知りたいという方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは犬に首輪を付ける意味から首輪を選ぶ際の注意点、首輪の種類や素材の違いまで解説していきます。
そもそもなぜ犬に首輪を付けるの?
犬に首輪をつけるというのは一般的に普及しており、装着すること自体に違和感を感じる人はいないかもしれません。
しかし、犬に首輪をつける理由について知っている人は少ないのではないでしょうか。それではまず、犬に首輪をつける理由について見ていきましょう。
迷子防止
もし犬が迷子になってしまった場合、犬に取り付けた首輪は大変役立ちます。犬の迷子と聞いてもあまりピンとこないかもしれませんが、決して無視できるものではありません。
例えば、散歩中に別のことに気を取られ、リードを離した際に突然走り出してしまう子もいます。たとえ、あなたが体力や足の速さに自信があったとしても、犬の全力疾走に追い付ける方は少ないでしょう。
また、ノーリードが許されたドッグランや公園であっても、囲いがない場所であれば興奮して走り去ってしまう可能性もあります。
家の中にいても雷などの自然災害、祭りや花火などのイベント、子どもの叫び声といった突然の騒音に驚いてしまうことも珍しくありません。驚いた矢先に玄関のドアやリビングの窓などの隙間から抜け出してしまう可能性があります。
こうしてペットである犬と飼い主がはぐれてしまった際、首輪に連絡先を付けておくことで、犬を見つけた人から飼い主が判別できるようになるでしょう。連絡先でなくとも、ネームタグや迷子札など自身のペットであることが一目で分かる特徴を付けておけば、捜索する際の手掛かりになります。
「連絡先を付けておきたいけど、電話番号やメールアドレスなどの個人情報は心配」という方は、SNSのアカウントを記しておくのもおすすめです。このように、犬の首輪に連絡先やネームタグ、迷子札などを付けておけば、迷子防止につながります。
しつけ(トレーニング)を行いやすい
ペットとして家に迎え入れてから日が浅い子や、元気があって活発的な子には入念にしつけを施す必要があります。もし、しつけが甘ければ、散歩中に無駄吠えをしてしまったり、興奮してすぐに走り出そうとする引っ張り癖が付いてしまう恐れがあります。
これでは近所迷惑になるだけでなく、犬の迷子や誰かに怪我をさせることにつながるかもしれません。自分たちの家族ともいえる飼い犬が、他の人から迷惑がられてしまうのは非常に悲しいことであり、なるべく避けたいですよね。
そこで犬に首輪とリードを付けておけば、しつけをしやすい環境を整えられます。
首輪の中にはしつけを目的とした製品も販売されているため、上手く活用すれば無駄吠えや引っ張り癖をなくすことが出来るでしょう。
このように犬に首輪付けて、適切なしつけを施せば飼い主や近隣住民といった人間だけでなく、ペットである飼い犬自身を守ることにもつながります。
ハーネスの方がおすすめ?首輪による犬への負担とデメリット
飼い犬に首輪を付けておけば、迷子防止やしつけをしやすくなるなど、様々なメリットがあります。しかし当然ながら、犬の首輪はメリットだけではありません。
また、飼い犬に適していないものを選ぶと、守るために購入した首輪が犬を傷つけてしまう恐れがあります。ここでは首輪によって与えられる犬への負担とデメリットを紹介していきます。
首輪は犬にとって負担になる?
犬に首輪をつけると必然的に首を絞める形になってしまいます。そのため、体毛が長い犬であれば毛切れや蒸れの原因になってしまいます。他にも首輪によって首が締まると、頚部や気管が損傷する危険があります。
また、しつけを目的とした首輪の中には内部にスパイクと呼ばれる突起が付いたものがあります。こうした首輪を引っ張り癖のある犬に装着してしまうと、ふとした際に犬が大怪我をしてしまう恐れもあります。
このように首輪と犬の間には相性があり、適したものを選んでいないと犬を傷つけてしまうかもしれません。不安な方は事前にブリーダーや獣医師、ペットショップの店員など、犬と首輪に詳しい方へ相談してみましょう。
これらを聞いて犬に首輪を付けるのが怖いと感じた方には、ハーネスもおすすめです。
ハーネスは飼い主の合図が犬に伝わりにくいため、首輪に比べてしつけの効果が薄くなってしまうという欠点があります。しかし、その分首への締め付けが無くなるため、紹介してきた犬への負担は薄くなるでしょう。
室内犬は普段は首輪を外すという選択肢も
室内飼育をしているという場合は、普段から首輪をつける必要はありません。
首輪をつけて行うしつけも散歩中の身に限られますので、散歩に行くときだけ首輪を付け直せば問題ありません。
ただし、首輪の中には装着感や丈夫さを売りにして、取り外しに時間がかかるものもあります。
飼い犬の身を案じるのは大事ですが、それが原因で散歩に出かけるのが億劫になってしまっては本末転倒です。家庭内で首輪を外す場合は、装着そのものが簡単な製品を選びましょう。
例えば、ワンタッチで着脱できる首輪も販売されているため、そういったものを購入すると良いでしょう。
用途や犬の好みを把握して適切な首輪を選ぼう
首輪はメリットがある反面、選び方に気を付けなければ犬に負担を強いてしまいます。つまり、用途や目的、犬の好みを把握して、それぞれに適切なものを選ばなければいけません。
そのためには、首輪にどのような種類があるのかを知る必要があるでしょう。ここでは首輪の種類や素材について紹介していきます。
首輪の素材
首輪の素材には革、ナイロン、金属の3種類が一般的に販売されています。それぞれのメリットデメリットを飼い主目線、犬目線でそれぞれ見ていきましょう。
【高級感と高い耐久性が魅力】革製の首輪
天然のヌメ革や牛革が用いられているのが、革製の首輪です。人間のベルトのように、空いている穴にバックルをさして固定するタイプが多く販売されています。
革製というだけあって高級感や耐久性の両方を兼ね備えています。また、穴の位置で締め付けを調整できるため、犬種を問わず使用できるのも魅力的です。緩すぎる場合は自分で穴を増やせば、さらに締め付けることもでき、ある程度調節に幅があるのもポイントです。
一方で、人間のベルトと同様、着脱にはやや時間がかかってしまいます。そのため、頻繁に着脱を繰り返すのは、飼い主にとって面倒かもしれません。室内飼育をしており、普段は首輪を外すことを考えている方はやめておいた方が無難です。
【汚れにも強い】ナイロン製の首輪
ナイロンなどの丈夫な化学繊維で構成された首輪も販売されています。化学繊維のため、安価でありながら、頑丈で汚れにも強いという特徴を持っています。
また、バックルが付いてワンタッチで着脱可能な製品も多く販売されています。これにより、ベルトを用いた製品と比べても、すぐに着脱できるようになっています。
ただし、プラスチックの部分が多くなるほど、耐久性という面では下がってしまいます。大型犬や引っ張り癖のある犬のように、強い力で引っ張られると、プラスチックで作られたバックル部分が壊れてしまう恐れもあるでしょう。
また、ナイロン製のベルトには縫製部分があり、製品によっては縫製部が犬の首に触れてしまう場合があります。これを非常に嫌がる子もいるため、購入の際には縫製部が犬の首に当たらないかチェックしましょう。
【力強い犬にもピッタリ】金属製の首輪
犬の首輪には金属のチェーンで作られたものも販売されています。非常に頑丈で力の強い犬に引っ張られても大丈夫な反面、締め付ける力も強くなってしまうため注意が必要です。
また、金属製の首を導入する際は、飼い犬に金属アレルギーはないか事前に確認しておきましょう。もし金属アレルギーのある犬に金属製の首輪をつけてしまうと、肌のかぶれや体調不良に陥る恐れがあります。
金属製の首輪は他の素材に比べても、冷たくて重いため装着されるのを嫌がる犬もいます。犬の好みと適性に合わせて、首輪の素材を選びましょう。
首輪の種類
続いて首輪の種類についても見ていきましょう。首輪は「プレーンカラー」「リミテッドスリップカラー」「チョークカラー」の大きく3つに分類され、首への締め付け方、装着の仕方が異なります。それぞれの特徴とともに確認していきましょう。
プレーンカラー
プレーンカラーは最も基本的な首輪の形です。皆さんが思い浮かべるような首輪と言えばプレーンカラーである、と言っても差し支えないでしょう。
犬の首の大きさに合わせて装着するため、引っ張られてもすっぽ抜けてしまうことはありません。首輪の種類選びに迷ってしまったらプレーンカラーを選んでおくと間違いないでしょう。
リミテッドスリップカラー
リミテッドスリップカラーは飼い主もしくは犬がリードを引っ張ると、自然と首が締まる構造になっている首輪です。しかし、首輪には調整用の輪が付いているため、際限なく締まるわけではありません。
散歩中に犬が走り出そうとしても、首輪が自然と首を絞め、犬自身に突然走ってはいけないと覚えさせることが可能です。完全には締まらない構造になっているものの、強い力で引っ張り続けられると首への圧迫も強くなってしまうため注意しましょう。
チョークカラー
チョークカラーもリミテッドスリップカラーと同じく、引っ張ると首が締まる構造になった首輪です。リミテッドスリップカラーは締まる可動域に限度がありましたが、チョークカラーでは引っ張った分だけ、どこまでも首が締まる構造になっています。
警察犬の訓練や大型犬に使用される場合があります。当然、首が締まり続ける構造は犬にとって大変危険なため、一般的な飼い主の方にはおすすめされていません。
引っ張り癖がどうしても治らないという場合は、チョークカラーに頼るのではなく、一度獣医師やブリーダー、ペットショップの店員などに相談してみましょう。
室内犬は普段は首輪を外すという選択肢も
大きすぎるとその分飼い主の力が伝わりずらく、急に引っ張られた際にもすっぽ抜ける恐れもあります。逆に小さすぎると犬の首を極端に絞めてしまうため、大事な神経が集中している首をいためてしまうかもしれません。
そのため、犬の大きさに合わせた首を選んであげる必要があります。同じ種類の首輪であってもS~Lといった、サイズ展開がなされている場合もあるでしょう。
一度購入した首輪も犬の成長によって小さくなってしまうかもしれません。そうなった際大きいサイズの首輪へ買い換えるのがおすすめです。犬種や成長度合いによって首のサイズや力は異なるため、それぞれに適したサイズの首輪を買い直すようにしましょう。
犬に優しい「TUNAGOシリーズ」
OPPOではTUNAGOシリーズとして犬用の首輪とハーネスを販売しています。頑丈なポリエステルが素材に使用されたプレーンカラーの首輪であり、ワンタッチで装着できるバックルが備え付けられています。
※商品ページ:Double Premium Harness
また、犬が嫌がる縫製部分も、肌に直接触れないよう工夫されています。XS~Mサイズまでサイズを取り揃えており、小型犬もしくは中型犬を飼っている方におすすめです。
どのような首輪を購入するか悩んでいる場合は、ぜひ一度TUNAGOシリーズをご検討ください。