犬と猫との毛のブラッシングのポイント。頻度ややり方、おすすめのブラシとは?

2022.03.03犬関連コラム猫関連コラム

犬や猫の大切なお世話の一つが「ブラッシング」です。ブラッシングは見た目だけでなく、ペットの健康面のチェックにおいても重要な役割を持つのですが、意外と「どのくらいの感覚でブラッシングすればいいのか?」とか「嫌がるのに無理やりしてはいけないの?」といった疑問を持つ飼い主さんは少なくありません。

そこで今回は、犬と猫のブラッシングの基礎知識とポイントについて解説します。これまでなんとなくブラッシングしていた飼い主さんはぜひチェックしてみてください。

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犬と猫のブラッシングが大切な3つの理由

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ブラッシングには、ペットと飼い主のどちらにとっても大きなメリットがあります。3つの代表的な理由について紹介します。

外見をきれいに保つ

長毛種、短毛種を問わず定期的にブラッシングしなければ、毛玉ができたり、見た目と触り心地が悪くなったりしてしまいます。猫は自分で毛づくろいするものの、体のすべてをきれいにできるわけではありません。人の手によるブラッシングが最も効果的に見た目をきれいに整えられます。

体調管理

ペットの毛を放置していると、ノミやダニ、ホコリなどが原因で皮膚病などの体調不良になってしまう可能性が高まります。一見、きれいに見えても一度の散歩ですぐに汚れてしまうケースが多いので定期的にブラッシングして清潔な状態を維持してあげることが大切なのです。

抜け毛と衛生面の管理

ブラッシングしないままだと、ペットの抜け毛が増加してしまいます。室内飼育だとソファやカーペット、カーテンなどに付着して不衛生ですし、抱きしめた段階で洋服に着いてしまうと取り除くのも大変です。アレルギーの原因にもつながりますし、思う存分ペットを抱きしめるためにもしっかりとブラッシングして抜け毛を少なくしてあげる必要があるでしょう。

犬のブラッシングのポイント

犬のブラッシングの一般的な手順とおすすめの頻度、注意点などを解説します。犬は猫と比べると散歩などで汚れる機会が多いので、正しい方法で常にきれいな状態にしてあげましょう。

犬のブラッシングの手順

犬は長毛種や短毛種、ダブルコートとシングルコート、さらに体の大きさによっても細かな手順が異なります。今回はそれぞれに共通する手順と方法を紹介します。まず、毛玉ができやすいので注意してブラッシングすべき場所を確認してみましょう。

■注意してブラッシングすべき場所
・脇
・耳の後ろ側
・首周り
・胸
・腹
・内股

続いて、ブラッシングする手順について解説します。犬のブラッシングには短毛種以外におすすめのピンがくの字になった「スリッカーブラシ」と、ペット専用の「櫛(コーム)」を使います。

■ブラッシングの手順
・犬がリラックスできるように保定する
・スリッカーで体全体をブラッシングする
・手足をブラッシングする
・首回りと頭をブラッシングする
・コームで全体を整えながらブラッシングの漏れがないか確認する
・顔の周辺をコームでブラッシングする

まずは全体をブラッシングしてから細かな箇所の毛を取り、最後に仕上げでコームを使うという流れになります。

犬のブラッシングの頻度

犬のブラッシングは1日1回が基本です。毎回、完璧に行う必要はないので散歩帰りなどに軽くブラッシングするルーティンにしている飼い主さんも多いです。ブラッシングは健康チェックの側面もあるので、ダニや虫の付着や傷などがないか確認しましょう。また、小さなころからコミュニケーションを取りながらブラッシングすることで、愛犬にとってもブラッシングが楽しい時間として認識してもらいやすくなります。

犬のブラッシングの注意点とポイント

ブラッシングは根元からしっかりと行うことが大切です。毛先だけだと根元からもつれて毛玉ができてしまう可能性があります。
ただし、肌を傷つけてしまわないように優しくすることも重要なポイントです。根元からしっかりとブラッシングできているかは、コームを使って撫でることで確認できます。
ハード、ソフトといったブラシの使い分けもしながら、愛犬に最適なブラッシングのやり方を見つけましょう。

猫のブラッシングのポイント

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基本的に外に出さなくても飼育しやすい家猫は、犬と比べると汚れにくい傾向があります。ただ、ブラッシングの必要性は犬と変わりません。短毛種と長毛種のそれぞれのブラッシングのポイントについて解説します。

猫のブラッシングの手順

猫の短毛種は、柔らかい素材でできた「ラバーブラシ」とコームを使うことが一般的です。手順は以下のとおりです。

■短毛種の猫のブラッシングの手順
・背中からお尻にかけてブラッシングする
・お腹を毛並みに沿ってブラッシングする
・顔周りや足はコームで毛並みを整える

短毛種には基本的にスリッカーブラシは必要ありません。デリケートなお腹は特に優しくブラッシングし、顔周りなどはブラシをかけずにコームで毛並みを整えてあげましょう。上手にすれば毛に艶が出て、ブラッシングしない場合と比べると美しさが一目瞭然になります。

■長毛種の猫のブラッシング
・コームやピンブラシで全体の毛をとく
・スリッカーブラシを背中からお尻に向かってとく
・抜け毛を取りながらもつれをほぐす
・顔周りや足はコームで毛並みを整える

長毛種は短毛種と比べると、非常に毛玉ができやすいので耳の後ろ、尻尾や後ろ足の付け根などを重点的にブラッシングしましょう。

猫のブラッシングの頻度

猫のブラッシングは短毛種では1週間に2~3回、長毛種は毎日が理想的とされています。ブラッシングは「回数が多ければ良い」というわけではありません。
特に猫はグルーミングしているので神経質になってやりすぎないことも大切です。ブラッシングのしすぎはハゲや皮膚が傷つく恐れもあるので、適切な回数に留めておきましょう。

猫のブラッシングの注意点とポイント

長毛種は毛玉がある状態では上手くブラシをかけられないので、まずはコームでとかす必要があります。スリッカーブラシを使うときは犬と同様、優しくかけてあげましょう。鉛筆を持つようにスリッカーブラシを握ることで、知らず知らずのうちに力が入ってしまうのを軽減できます。

ブラッシングにおすすめのアイテム

ブラッシングを嫌がる犬や猫や適切なスリッカーブラシのかけ方に不安がある人におすすめなのが、粘着ローラーとコームが合わさった「Groomo(グルーモ)」です。
グルーモは適切な力になりやすいグリップと、ローラーを転がすように毛をお手入れできるケア用品です。

ペットを撫でるように転がすだけで、先の丸い1cmほどのクシがすいた毛をローラーが回収してくれるので優しくブラッシングすることができます。
長毛種のブラッシングは別途、スリッカーブラシなどの道具が必要になりますが、短毛種やブラッシングの仕上げにぴったりの商品といえるでしょう。気になる人はぜひ以下のURLから詳細をチェックしてみてください。
Groomo
商品ページ:Groomo(グルーモ)

ブラッシングは癒しの時間

ブラッシングの基本について解説しました。ブラッシングを面倒と感じる人もいますし、ペットも嫌がると億劫になってしまうのは仕方ありません。ただ、ブラッシングは健康管理はもちろん、ペットとのつながりを意識する大切な時間でもあります。ブラッシングが楽しくなれば人にとってもペットにとっても癒しの時間になるので、ぜひ適切な方法を試してみてはいかがでしょうか。