じめじめとした梅雨の時期になると、犬や猫の臭いが気になるという飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
梅雨の時期に気になる臭いの原因は、犬は体臭、猫はトイレの臭いが多いと言われています。
そこで、今回は梅雨の時期にできる猫のトイレ対策、犬のお手入れについて詳しく解説していきます。犬のお手入れについては、とくに気をつけたい散歩後のお手入れを中心に紹介します。
換気や脱臭機など室内を快適に過ごすためのキホン
梅雨時期の臭いの原因は、細菌の繁殖です。細菌は、気温と湿度が高いと繁殖しやすくなります。つまり、細菌の繁殖を抑えることができれば、臭いも抑えられるというわけです。
それでは、原因と対策について詳しく見ていきましょう。
梅雨の臭いの原因は湿気と細菌
臭いの原因となる細菌は、栄養分、水分、温度などの条件がそろうと繁殖しはじめます。
細菌によって繁殖しやすい環境は異なりますが、一般的に湿度70%以上、温度25〜40度で活発に繁殖するとされています。
つまり、気温と湿度が高くなる梅雨から夏にかけては、細菌にとって最適な繁殖環境となる時期なのです。
梅雨の臭いの基本的な対策
まずは、臭い対策の基本について知っておきましょう。
湿度、温度を適切に保つ
臭い対策では、細菌の繁殖を防ぐことが大切です。そのためには、湿度を40〜60%以下、温度を20〜28度程度に抑えることが効果的だとされています。
ちなみに、臭いの分子は湿度60%以上で2時間経過すると空気中を漂うようになります。もし、すでに臭いが気になるような状況ならば、窓を開けて換気をしましょう。
洗濯物の部屋干しは適切に行う
洗濯物の臭いの原因は、残っている皮脂、生乾き、細菌・カビです。
梅雨の時期は以下の点に注意して洗濯をしましょう。
・風が通るように隙間を開ける
・濡れたままで放置しない
・除湿器や扇風機を使用する
・漂白剤や柔軟剤を使用する
・乾燥機を使用する
脱臭、消臭剤を上手に活用する
臭いがこもっていると感じたら、市販の脱臭・消臭剤を使用するのも良いでしょう。
消臭剤には、スプレータイプや置き型タイプがあります。スプレータイプは即効性、置き型タイプは持続性にすぐれています。
また、脱臭機を併用することで、より効果的に臭いを抑えられるでしょう。
梅雨の猫の臭い対策は「トイレ」がポイント
梅雨から夏にかけての季節は、猫のトイレの臭いがきつくなることがあります。これは、細菌が繁殖しやすい環境になるためです。
細菌の繁殖を抑え、猫のトイレの臭いを軽減するためには、いくつかのポイントがあります。
猫砂を早めに交換する
トイレを清潔に保つ
猫砂の湿気対策を行う
トイレを風通しの良い場所に置く
これらについて詳しく見ていきましょう。
梅雨時は猫のトイレで細菌の増殖が活発化する
猫の排泄物には、臭いの原因となる細菌が含まれています。梅雨のじめじめとした気候は、トイレの細菌の繁殖を活発化させ、悪臭をさらに悪化させる原因となります。
また、プラスチック製のトイレは、表面に傷がつくと細菌が付着しやすくなります。傷が気になるようになったら、早めに新しいトイレに交換しましょう。
猫のトイレ対策
猫のトイレの臭い対策では、細菌の繁殖と臭いの拡散をいかに抑えるかがカギとなります。
・掃除の頻度を上げる
猫の排泄物を長時間放置すると、トイレが臭う原因になります。排泄物はできるだけすぐに片付けるようにしましょう。最低でも1日2回、朝と夜に片付けるようにしてください。
また、少なくとも2週間に1度は猫砂を全量交換してトイレを丸洗いすることで、細菌の繁殖を抑えることができます。
排泄物の取り残しは、臭いの原因になるため、丁寧に取り除くようにしてください。猫砂の大きさに合った網目のスコップを使用すると、取り残しを減らすことができます。網目のサイズを調整できるscoop(スクープ)のようなスコップがあると便利でしょう。
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湿気対策を行う
猫砂は、湿気を吸うと固まりにくくなり、取りこぼしが増えます。その状態で使用していると細菌が繁殖しやすくなり、臭いの原因にもなりかねません。そのため、トイレの臭い対策では、猫砂の湿気にも注意しなければいけないのです。
猫砂の湿気対策には以下の方法があります。
・除湿器を使用する
・シリカゲル入りの猫砂を使う
・ペットシートや新聞紙を敷く
未使用の猫砂の湿気対策も忘れずに行いましょう。猫砂の袋の中に除湿剤を入れ密閉容器に入れることで湿気を防ぐことができます。
トイレの置き場所を変える
トイレの臭いは置き場所を工夫することで軽減できます。
・風通しの良い場所
・窓際や風上を避ける
・高い場所に置かない
猫のトイレは、風通しの良い場所に置くのがおすすめです。しかし、窓際や風上は避けるようにしてください。トイレを窓際に置くと、窓から入ってきた風で部屋中に臭いが拡散してしまう恐れがあります。
また、臭いの成分は重いので、高い場所から低い場所に流れやすいとされています。そのため、猫のトイレは高い場所や階段の上は避けて、低い場所に置くようにしましょう。
梅雨の犬の臭い対策は「散歩後」がポイント
犬の毛は濡れたままにしておくと、雑菌が繁殖して臭いの原因になります。梅雨の時期は雨上がりに散歩に出かける機会が増えます。帰宅後は犬の体をタオルで拭いてあげましょう。
また、梅雨の時期は雨で換気がしづらく、室内に臭いがこもりがちです。犬の体臭を軽減するためには、室内の臭い対策も同時に行う必要があります。
それでは、具体的な対策について紹介していきましょう。
梅雨の犬の臭いは皮膚と毛?
犬の体臭は、皮膚や毛に付着した雑菌が原因です。梅雨の時期は、気温が高く湿度も高いため、雑菌が繁殖しやすい環境になります。
とくに、毛が濡れたまま放置すると、体臭だけでなく雑菌の繁殖が原因で皮膚病を発症することがあるため注意が必要です。
また、犬のベッドは体臭や皮脂、抜け毛などがたまりやすいため、臭いがつきやすい場所です。定期的に丸洗いし、天日干しをすることで臭い対策になります。洗濯ができない場合は、タオルを敷くなどして、なるべくベッドに臭いがつかないようにしましょう。
体を清潔にする
梅雨時の犬の臭い対策には、お手入れが大切です。とくに、雨上がりの散歩で濡れた後は、体をしっかりと拭きましょう。このとき、吸水タオルがあると、短時間で拭き取ることができて便利です。
足はペット用のウェットティッシュや濡れタオルで拭きます。泥汚れが付いている場合は、シャワーで洗い流しましょう。湿っていると雑菌が繁殖して臭いの原因になりますので、ドライヤーをしてきちんと乾かせましょう。
また、月に1〜2回はシャンプーし、定期的に体を拭いて清潔に保ちましょう。自宅でシャンプーが難しい場合は、トリミングサロンの利用をおすすめします。
こまめなブラッシングと体毛の掃除
梅雨の時期は犬の換毛期でもあります。抜け毛が多くなるので、ブラッシングを念入りに行いましょう。
散歩後はブラッシングで、ホコリやゴミを取り除いてから室内に入るようにします。ブラッシングをしながら、ノミがついてないか、怪我がないかも確認するようにしてください。
犬の抜け毛は、雑菌の繁殖や臭いの原因になる可能性があります。室内をこまめに掃除し、抜け毛を取り除くことが重要です。また、換気をすることで、雑菌の繁殖を抑制し、臭いを軽減することができます。
犬のお手入れと抜け毛の掃除には、Groomo(グルーモ)をおすすめします。グルーモは粘着テープ付きなので、抜け毛が飛び散りません。また、ソファーなどの抜け毛掃除にも使えます。
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梅雨の臭い対策のポイントは細菌の繁殖を抑えること
犬と猫の臭いの大きな原因は細菌の繁殖です。細菌の繁殖を抑えることが臭いの軽減につながります。
そのためのポイントは以下の3つです。
・室内の湿度と温度を管理する
・猫のトイレを清潔に保つ
・犬を濡れたままにしない
これらのポイントを実践することで、梅雨の時期でも犬と猫の臭いを軽減し、快適に過ごすことができるでしょう。