猫の脱水症状をチェックする方法は?水分はどれくらい必要?

2026.04.06全て猫関連コラム

猫を飼う際に注意しておきたいのが「脱水症状」についてです。
猫に脱水症状が見られるのに放置してしまうと、猫の健康に大きなリスクがあります。
今回のコラムでは、脱水症状をチェックする方法や猫に必要な水分量がどのくらいなのか、について見ていきましょう。

体の中の水分や塩分が不足してしまうのが脱水症状

まず、脱水症状をチェックする方法について解説する前に、脱水症状がどのような状態であるのか、について解説します。
猫の脱水症状とは、簡単に言えば、猫の体内の水分や塩分が不足してしまった場合に、あらわれる症状のことです。

具体的な症状としては、次のようなものが挙げられます。
・ぐったりしている、元気がない
・嘔吐や下痢を繰り返す
・尿量が減る、回数も少なくなる
・食欲低下
・口が乾く
・目がくぼむ

また、猫の見た目の変化として、毛並みが悪くなるなども挙げられます。
このような症状が見られるという場合には、脱水状態である可能性が高いため、動物病院などで診察・治療を受けるのがよいでしょう。

チェックする方法には「ツルゴールテスト(ツルゴール反応)」がある

猫の脱水症状をチェックする方法として、ツルゴールテストがあります。
このチェック方法では、猫の首の後ろ部分もしくは背中部分の皮膚をつまんで、すぐに離し、どのくらいで元に戻るかをチェックします。
すぐに戻れば健康な状態と考えられ、元に戻るのに時間がかかるようであれば、脱水の疑いが強まります。
戻りが遅い場合や猫がぐったりとしている場合などは、できるだけ早く動物病院で獣医師の診察・治療を受けるようにしましょう。
ただし、高齢の猫などは脱水でなくても戻りが遅い場合があるので、その点には注意が必要です。

脱水症状の主な原因について

猫の脱水症状をチェックする方法について解説しました。
ここで気になるのが、どうして猫が脱水となってしまうのか、ということです。
結論から言えば、複数の原因が考えられますが、主な原因としては、次のようなものがあります。

嘔吐や下痢

脱水症状が見られるケースとして多いのが、猫が嘔吐や下痢になってしまっているという場合です。
このようなケースでは、猫の体内の水分等が急速に失われてしまうことになります。
そのため、脱水症状があらわれやすくなるのです。

熱中症

とくに夏場に気をつけておかなければいけないのが、熱中症について。
室内で飼っている場合には、エアコンを上手に活用して部屋の温度が高温にならないように注意が必要です。
また、猫を屋外に出す場合にも熱中症のリスクがあります。
夏場は、室内よりも屋外の方が高温になるリスクが高く、とくに道路やコンクリートなどは非常に高温となるのです。
そのような場所で猫が活動していると、熱中症になってしまう可能性が高まります。

それから、飼い主さんによっては車で夏場に猫と出掛けるという人も多いでしょう。
このような場合には、猫を車内に残さないことが大切です。
短時間であれば大丈夫と考えてしまいがちですが、夏場は短時間で車内が高温になってしまいます。
十分注意が必要です。
温度管理や適度な水分補給も忘れないようにしましょう。

腎臓病や糖尿病

その他の主な原因として挙げられるのが、腎臓病や糖尿病です。
猫の病気として多く知られているのが腎臓病。
この病気では、腎臓の機能が低下してしまい、多飲多尿などの症状があらわれます。
多尿によって多くの水分が排出されるため、脱水になりやすいのです。

また、猫の糖尿病でも同じように多飲多尿などの症状があらわれるため、尿量の増加によって体内の水分が失われやすくなってしまいます。
このように、猫に脱水症状があらわれる原因には、いくつかのものがあるのです。

猫の体の60~80%が水


ここまでは、猫の脱水症状のチェック方法や脱水になってしまう原因などについて解説しました。
もう1つ知っておきたいのが、猫にとってどのくらいの水分量が適切なのか、ということです。
適切な量がわからないと、脱水を防ぐのは難しいでしょう。
環境省の資料によれば、「水は犬や猫の体の60~80%を占める重要な要素です。」とありますので、こちらが適切な水分量と考えられます。

(出典:環境省 飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~)

また、1日に必要な水分量にはさまざまな説がありますが、体重の5%程度と言われています。
つまり、体重が5㎏の猫であれば、250mlの水分が必要ということです。
ただし、季節などによっても大きく異なります。
暑い日には、多くの水分が消費されるので、その分水分が必要になりますし、乾燥などによっても水分が失われることがあるのです。
ですから、あくまでも目安の水分量と考えておきましょう。

猫の脱水症状を防ぐための対策

猫に脱水症状があらわれると、健康面で大きなリスクとなります。
このような状態を防ぐためには、どのような対策を行えばよいのでしょうか?
次のような対策があります。

ウェットフードの導入や割合を増やす

猫はあまり水を飲みたがらないとも言われますが、猫にとって水分は健康を維持するために非常に重要な成分となっています。
脱水症状を防ぐための対策の1つとして挙げられるのが、ウェットフードの導入もしくはウェットフードの割合を増やすというものです。
ウェットフードとは、その名称からも想像することができるようにドライフードよりも多くの水分が含まれているというのが、大きな特徴となっています。
そのため、猫がウェットフードを食べることで、水分を補給することができるのです。

複数の場所に水を設置する

ウェットフード以外の対策としては、複数の場所に水を設置するという方法もあります。
猫はとても警戒心が強い生き物であるため、静かな場所や人が来ない場所などで過ごす場合も多いのです。
また、天気の良い日には、日向ぼっこをする子もいます。
さまざまな場所、好きな場所で過ごすことが多いので、1箇所ではなく、複数の場所に水を設置しておくとよいでしょう。
複数の場所に水を設置することで、猫が水分補給をする機会を増やすことができます。
水分補給をする機会を増やすことで、必要な水分を猫が確保することができるでしょう。

それから、多頭飼いしている場合も複数の水を設置することが重要となります。
多頭飼いをしていて、1箇所しか水飲み場がないと、1匹の猫がその場所を独占してしまうという場合があるからです。
独占されてしまうと、その他の猫は水を飲む機会が減って、必要な水分を補給できなくなってしまうおそれがあります。
複数設置してあれば、1匹が独占してしまっても、その他の場所で他の猫が水分補給を行うことができるでしょう。

定期的に動物病院を受診する

脱水症状を防ぐためには、やはり日頃の観察はもちろんですが、定期的に動物病院を受診することが大切です。
定期的に診察を受けることで、病気などの早期発見・早期治療にも期待することができますので、大切な猫の健康を維持するためにも、定期的に受診するようにしましょう。

まとめ

猫が脱水症状を起こす原因は、病気などが主な原因です。
また、夏場は熱中症のリスクが高まります。
脱水症状があらわれているのに、放置してしまうと、猫の健康に大きなリスクとなりますので、症状が見られる場合には、できるだけ早く獣医師による診察・治療を受けるようにしましょう。
それから、普段の対策では、ウェットフードを活用することや複数の場所に水を設置すること、定期的に動物病院を受診することなどがあります。