共働きで猫を頻繁に留守番させるのは「かわいそう」なのか？

2025.10.28全て猫関連コラム

共働きの場合で、猫を飼っている場合、どうしても頻繁に猫だけで留守番をさせることになってしまいます。
そのため、「かわいそう」と周囲から言われてしまうことがあるようですが、本当にかわいそうなのでしょうか？
今回のコラムでは、この点について解説します。

ペットに留守番をさせる飼い主は多い

共働きで猫を飼う場合、留守番をさせることが多く、「かわいそう」と言われてしまうこともあります。
まず、理解しておきたいのが、共働きだけでなく、ペットを飼っている人の多くがペットだけで留守番をさせているということ。

ペットメディカルサポート株式会社が、犬や猫の飼い主を対象として行った調査によると、次のような結果が出ているそうです。

Qペットに留守番をさせる頻度はどれくらいですか？

・毎日　24%
・週に3～6日　25%
・週に1～2日　17%
・月に数日　7%
・あまりない　20%
・留守番をさせない　8%

Q旅行などで数日間、家を空ける場合はペットをどうしていますか？

・ペットホテルに預ける　33%
・親族や友人に預ける　30%
・自宅で留守番させる　28%
・一緒に連れて行く　25%
・動物病院に預ける　18%
・自宅にペットシッターを呼ぶ　8%
・そのほか　8%

(出典：ペットメディカルサポート株式会社　ペット保険「PS保険」調べ)

この調査結果を見てみると、ペットに留守番をさせる頻度で最も多いのは、「週に3～6日」であることがわかります。
それから、次に多いのが「毎日」となっており、両方をあわせると、週3日以上ペットに留守番をさせている飼い主は、およそ半数となっているのです。
ですから、共働きという状況だけでなく、ペットに留守番をさせるというのは、珍しいものではないことがわかるでしょう。

それから、旅行などで数日間、家を空ける場合には、「ペットホテルに預ける」「親族や友人に預ける」「自宅で留守番させる」人が多いことがわかります。

猫の性格や環境によって「かわいそう」なのかどうかが異なる

猫を飼っている人の多くは、猫だけで留守番をさせるという人が多いと解説しました。
そこで気になるのが、共働きなどで猫に頻繁に留守番をさせることが、「かわいそう」なのではないかということです。
結論から言えば、猫の性格や状態、猫が過ごす環境によって、かわいそうかどうかは異なります。

一般的に、健康な成猫であれば、1～2日程度の留守番は可能と言われています。
ただし、どのような猫でも留守番ができるというものではなく、性格や健康状態、生活環境によって大きく異なるのです。

どうしても長い時間、猫に留守番をさせるという場合には、猫にとって、できるだけ快適な環境を整える必要があります。
また、猫に留守番をさせる際に、大きな問題となるのが、「健康面」や「衛生面」についてです。
この点には、とくに注意しましょう。

猫を留守番させる際に注意しておきたいポイントと対策

猫に留守番をさせる場合には、健康面や衛生面にとくに注意が必要であると解説しました。
ここでは、もう少し詳しく注意しておきたいポイントと対策について見ていきましょう。

健康面(急な体調不良など)

猫に留守番をさせる場合、最も注意しなければいけないのが、健康面についてです。
猫が急に体調不良になってしまうこともあります。
とくに、夏場などは気温が高く、状況によっては急に体調が悪くなってしまうこともあるのです。
対応が遅れてしまうと、最悪の場合には、猫の命が失われてしまう場合もあります。
このようなリスクを小さくするためにおすすめなのが、「ペットカメラ」の設置です。
ペットカメラを設置するメリットとしては、離れた場所からでも猫の様子を簡単に確認できるということ。
スマートフォンなどから猫の様子を確認することができるため、万が一急に猫の体調が悪くなってしまった場合でも、早期発見できる場合があります。

食事

健康面以外で気になるのが、猫の食事についてです。
留守番をさせている場合、猫に食事を与えるのが遅くなってしまう可能性があります。
猫の食事問題を解決できるのが、自動給餌器です。

この自動給餌器は、その名前の通り、あらかじめ設定した時刻に、ペットに食事を与えることができるアイテムとなっています。
このアイテムがあれば、飼い主が不在でも猫に食事を与えられます。
共働きで忙しいという人でも、こちらがあれば食事面の問題を解決することができるでしょう。

衛生面

その他で注意しておきたいのが、衛生面についてです。
衛生面とは、猫のトイレのことで、猫は綺麗好きと言われており、長時間掃除されていないトイレをそのままにしておくと、トイレを使わなくなってしまうことがあります。
もしも、猫がトイレを使わなくなってしまった場合、猫がトイレ以外の場所で排泄してしまう可能性があるのです。
トイレ以外の場所で排泄をされてしまうと、掃除をするのが大変ですし、悪臭などが残る可能性もあります。

共働きなどで、自宅を留守にする時間が長く、猫のトイレの掃除がなかなか難しいという場合には、猫向けの自動トイレを導入するのもよいでしょう。
この猫向けの自動トイレとは、その名の通り、自動で猫の排泄物を処理してくれるというアイテムです。
そのため、一般的なトイレよりも、掃除の時間や手間を大幅に減らせます。

いたずら・事故

留守番をさせる際に注意しておきたいのが、いたずらや事故です。
猫が自由にさまざまな部屋に出入りできるようにしておくと、いたずらをしてしまう場合や思わぬ事故が発生してしまう可能性があります。
とくに、事故が発生すると、猫が怪我をしてしまうケースや最悪の場合には命を落としてしまう場合もあるのです。

いたずらや事故を防止するためには、便利なアイテムを活用するとよいでしょう。
猫に入って欲しくない部屋などは、便利なアイテムを使って出入りできないようにするのがおすすめです。
出入りできないようにすることで、いたずらや事故を防止することができます。

まとめ

共働きで猫を頻繁に留守番させるのは、「かわいそう」という意見もあるようですが、猫に留守番をさせる飼い主さんは多く、成猫で健康状態に問題がない場合には、1～2日程度の留守番は可能と言われています。
かわいそうかどうかについては、猫の性格や状態、猫が生活する環境によって異なると言えるでしょう。
留守番をさせる際には、猫の健康面や衛生面などに注意が必要です。
いたずらや事故を防止するためには、便利なアイテムを活用するとよいでしょう。