猫を飼う際に気になるのが、猫の毛です。
室内で猫を飼っていると、猫の毛が部屋の中にたくさん落ちてしまうことがあります。
ここで知っておきたいのが、「猫の毛は人体に影響があるのか?」影響があるとすれば、「具体的にどのようなリスクがあるのか?」ということです。
今回のコラムでは、影響やリスクについて解説します。
猫アレルギーや肺がんに注意が必要
猫は癒しの存在で、家族同然に可愛がっている方も多いでしょう。
しかし、猫を飼う際に気になるのが、猫の毛についてです。
猫の毛は、部屋の中に落ちる、衣服についてしまうこともあります。
猫の毛は人体に影響があるのでしょうか?
猫アレルギーを発症するリスク
猫の毛は人体に影響があるのか、という点では、大きな影響として挙げられるのが、猫アレルギーを発症するリスクです。
猫アレルギーの症状は、風邪や花粉症の症状と似ていて、目の充血やかゆみ、せきや鼻づまり、くしゃみなどの症状になります。
さらに、呼吸困難や血圧低下などを引き起こす可能性もあるのです。
この猫アレルギーは、猫の毛や唾液等に含まれている、タンパク質の一種を吸い込んでしまうことによって起こると言われています。
肺がんのリスクを高める可能性がある
人体への影響という点で、もう1つ注意しておきたいのが、肺がんのリスクを高める可能性があるということです。
アメリカで行われた調査結果によると、猫を飼っている女性は飼っていない女性に比べて、肺がん死亡率が2.85倍になると報告されています。
(出典: ペットの所有権と肺がんで死亡するリスク、米国の国民コホートの18年間の追跡調査結果。)
ここでは、猫の毛が影響しているかどうかについては書かれていませんので、人体に直接どのような影響があるのかは不明です。
ですが、肺がん死亡率が高まるという可能性は否定できません。
そのため、注意が必要と言えるでしょう。
猫を飼っている人の約8人に1人は猫アレルギー
猫の毛は人体に影響があるのか、についてその1つとして猫アレルギーを挙げました。
猫アレルギーと聞くと、自分にはあまり関係ないと感じてしまう飼い主さんもいるでしょうが、
実は次のような結果が出ています。
現在猫を飼っている20歳以上の男女9,429人を対象とした「猫アレルギーに関するアンケート」によると、【猫アレルギー症状有無】は、猫アレルギー11.8%、猫アレルギーでない88.2%となっているそうです。
つまり、猫を飼っている人の約8人に1人が猫アレルギーということ。
また、同調査では、「猫アレルギー症状があるにも関わらず、猫を飼うことを決めた理由」という質問では、「一度飼うと決めたら手放す選択肢はない」「アレルギーがあっても癒しを求めたい」という回答があったそうです。
猫アレルギーの症状があっても責任感や癒しを理由に猫を飼い続けている人がいるということになります。
(出典: LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社 「猫アレルギーに関するアンケート」)
飼い主ができる猫アレルギー対策
猫アレルギーは、重症化してしまう場合もあります。
では、猫の飼い主ができる猫アレルギー対策には、どのようなものがあるのでしょうか?
薬を服用する
猫アレルギーでは、症状にあわせて、薬を服用するという対策があります。
くしゃみやかゆみの症状には、抗ヒスタミン薬が使われますし、目のかゆみや充血などには点眼薬、鼻水等の鼻の症状には点鼻薬が使われることになるでしょう。
その他、喘息の症状では吸入ステロイド薬などが使われます。
薬の服用を希望する場合には、病院で医師の診察を受けて、医師と相談して症状にあわせて適切な薬を処方してもらいましょう。
掃除を徹底して行う
猫の毛が落ちているのは、床だけではありません。
衣服やカーペット、ソファや高い場所などに落ちることもあります。
そのため、部屋全体をしっかりと掃除することも重要な対策です。
頻繁に洗濯を行う
猫が使っている毛布やベッドなど、猫の毛が多くついているものは、抜け毛を取り除くだけでなく、頻繁に洗濯を行い清潔な状態を保つとよいでしょう。
また、猫が使っているものだけでなく、猫の毛がつきやすいもの、例えばカーテンやカーペット、布団などについてもできるだけ頻繁に洗濯・クリーニングを行うようにするのがおすすめです。
空気清浄機を設置する
それから、空気清浄機を設置するという対策もあります。
空気清浄機を設置することで、猫の毛をキャッチすることができますし、臭いを抑えることも可能です。
ただし、猫の毛をすべてキャッチできるわけではありませんので、他の対策と併用するのがよいでしょう。
空気清浄機には、さまざまなタイプがありますが、ペット用に開発されているものもあります。
猫の毛や臭い対策として導入するのなら、ペット用に開発された空気清浄機を選ぶとよいでしょう。
価格や機能などもチェックしておくのがおすすめです。
マスクを着用する・手洗いやうがいを行う
猫アレルギーは、風邪の症状と似ていると言われていますが、対策についても似ている部分があります。
その似ている部分とは、マスクを着用することや手洗いやうがいを行うことです。
マスクを着用することによって、口や鼻から入るのを抑制することができますし、猫を触ったあとは、しっかりと手洗い・うがいをすることで対策を行うことができます。
ブラッシングなどケアを定期的に行う
猫の毛や体には、アレルゲンが存在しているため、定期的にブラッシングを行い、猫の抜け毛が減らすことや定期的にシャンプーを行うことで、清潔な状態を保つようにするのも対策となります。
猫の毛を取り除くのに役立つアイテム
猫の毛を取り除くために、頻繁に部屋の掃除を行う飼い主さんも多いと思いますが、掃除機や粘着ローラーではなかなか取り切れないという悩みありませんか?
そこでご紹介したいのが、猫の毛を取り除くのに役立つアイテムです。
FurBroomファーブルーム
こちらは、カーペットに入り込んでしまったペットの毛をかき出すことができるホウキです。
ホウキなので、掃除機の音が苦手という猫でも安心して使用することができます。
3枚の独自ブレードの力によって、奥に入り込んでしまったペットの毛もしっかりとかき出すことが可能です。
また、水洗いも可能なので、衛生面でも安心してご使用いただけます。
カーペットやフローリングの掃除にぴったりです。
FurRemoverファーリムーバー
こちらは、軽い力でソファやカーペットに絡みついたペットの毛を取り除くことができるアイテムとなっております。
大きな特徴は、先端部分が斜めになっていることで、繊維に入り込んでしまったペットの毛をしっかりと取り除くことができるのです。
さらに、水洗いができるので、こちらも管理が楽に行えます。
カーペットやソファについてしまった、猫の毛は掃除機や粘着ローラーでは取り除けないことが多いです。
そんなときは、ここで紹介した便利なアイテムをご活用ください。
価格も非常にリーズナブルとなっており、家にあると非常に便利です。
まとめ
猫を飼っている人は、猫の毛は人体に影響があるのか、が気になるところでしょう。
結論から言えば、猫アレルギーや肺がんのリスクを高める可能性があるということです。
そのため、猫を飼っている場合には、しっかりとした対策を行うことが重要となります。
薬を服用することや掃除を徹底して行うなどの対策です。
掃除を行う際には、便利なアイテムを活用するとより効果的に猫の毛を取り除くことができます。