犬の拾い食いは「犬用口輪」で防止しよう!

2022.02.21犬関連コラム

新型コロナウイルス感染症の影響などでおうち時間が増加し、犬を飼う人が急増したと言われます。癒しを求めて迎えた人が多いですが、その一方で、犬のしつけに苦労する人は絶えません。
しつけの1つとして「拾い食い」の防止がありますが、効果的な方法が分からない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は拾い食いの危険性や、犬用口輪の有効性について、解説します。

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犬の拾い食いとは

犬にとって、拾い食いは自然な行動です。人と違って狩猟本能があるので、動くものに興味を示したり、落ちているものは何でも口に入れたりしてしまいます。だからこそ、飼い主がリスク回避のために、拾い食い防止の工夫をしなければならないのです。
そもそも拾い食いによるリスクとは何でしょうか。ここでは代表的な事例を3つ紹介します。

■拾い食いによる死亡事故
1.落ちている食べ物で体調を崩す
落ちている人間の食べ物を拾い食いして、体調を崩し、死に至る事例が報告されています。腐敗した食べ物はもちろん、犬には毒となりえる食べ物を口にしてしまうのが原因です。その代表的な食べ物は、玉ねぎ、にんにく、ぶどう、レーズン、チョコレート、キシリトール、乳製品、マカダミアナッツ、アボカドなどです。

2.尖ったものを食べて内臓を損傷
屋外には竹串やつまようじ等の尖ったものがよく落ちています。消化器官や内臓に刺さってしまうことがあるので、注意しなければなりません。

3.毒物を飲み込んで死亡
除草剤が付いた雑草や落ちていた毒物を食べてしまい、亡くなるケースも報告されています。

そのほか、たとえ命に関わらずとも、飲み込んだ異物が消化管を傷つけたり、感染症、腸閉塞を招く場合があるので、いずれにしても適切な対策が必須です。

犬の拾い食いの原因

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犬の拾い食いは本能的要因や心理的要因に起因します。本記事の最後に拾い食い対策グッズもご紹介しますが、まずは拾い食いの原因を理解しましょう。特に心理的要因に関しては、飼い主がコントロール可能なので、後述の対策法とセットで覚えておくことをおすすめします。

拾い食いの原因1:本能的要因

栄養を取ることは犬の本能なので、口に入れたときに明らかな不快感がなければ、そのまま食べてしまいます。また、犬には狩猟本能があるので、動くものは捕獲して口に入れようとするのです。
これに加えて、拾い食いは犬が育った環境にも関係すると言われます。例えば、かつて野良犬として自力で食料を得ていた保護犬や、普段の栄養バランスが悪い犬は拾い食いをするとされています。
ただし、そのような背景がなくとも拾い食いは起きるので、いずれにしても飼い主が適切に制御しなくてはなりません。

拾い食いの原因2:心理的要因

心理的要因としては、「飼い主の気をひきたい」という犬の気持ちが挙げられます。落ちているものを咥えることで何かしらの反応を求めているのです。もしも飼い主が慌てた様子を見せると、犬は飼い主が喜んでいると思ったり、咥えたものをおもちゃだと誤解することもあります。そしてそのまま拾い食い、誤飲に繋がる恐れがあるのです。

犬の拾い食い対策

拾い食い対策のカギは「環境整備」と「散歩中のコミュニケーション」です。
まず屋内外の飼育環境を整備しましょう。以下のポイントを意識して下さい。

◼️自宅の環境整備のポイント
・キッチンは犬にとって毒物となりえる生ゴミや食べ残しがあるので、ゲートで仕切りましょう。
・犬が届く範囲に物を置かないようにしましょう。タバコ、薬品類、化粧品、観葉植物などには要注意です。洗面所やランドリーには犬が入れないようにするのもおすすめです。
・車庫のラジエーター水、農薬、殺鼠剤なども有毒なので犬が触れないように管理しましょう。

次に「散歩中のコミュニケーション」についてですが、普段のしつけと密接に関連します。以下のポイントを参考にしてみてください。

◼️散歩中のコミュニケーションのポイント
・飼い主が気を引くためのコマンドを準備しておき、定期的に飼い主に関心が向くようにします。好きなお菓子をもって歩くのも効果的です。
・拾い食いのリスクが高い場所ではリードを短めに持ちます。
・「マテ」など、行動をストップさせるコマンドを教えておき、拾い食いを未然に防ぎます。
・既に異物を咥えてしまった状態ならば、「チョウダイ」などのコマンドで吐き出してもらいます。無理やり取ろうとすると、焦って飲み込んだり噛まれたりするので、逆効果になります。手持ちのオモチャやボールなどを与えて、取り替えてもらう方法も有効です。

犬用口輪による拾い食い対策

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犬用口輪は有効な拾い食い対策です。普段のしつけにも使えますし、散歩中に拾い食いで悩まされることが少なくなります。ただし、日本では口輪のイメージは良いとは言えず、「犬がかわいそう」といった感想を持たれることがあります。そのため、愛犬を守るために着けたくても、周囲の目に悩む方が多いのではないでしょうか。

そこでテラモトでは「口輪に見えない口輪」として、「クァック」を開発しました。可愛いアヒル口のデザインで愛嬌を感じられるようにしています。素材はソフトなシリコン製なので、犬の負担が少ないです。
また、ある程度は口元に余裕がある構造なので、水を飲んだり、舌を出したりすることが可能です。装着による息苦しさもありません。用途は様々で以下のような利用シーンを想定しています。

■クァックが解決するお悩み及び利用シーン
・拾い食い
・無駄吠え
・吠え声が大きい
・噛みつき癖
・しつけに使いたい
・ドッグラン
・公共施設利用時
・トリミング現場

実際に使用している動画もありますので、興味がある方はテラモトのYouTube動画もご覧ください。お菓子を食べづらそうにしている一方で、水分摂取は問題なく行えています。
一方で、使用上の注意もあります。クァックに限らず、口輪は必要な時にだけ使うものなので、多用しすぎると犬のストレスに繋がります。下記のポイントに注意して使うことで、ストレスを最小限にしつつ、お悩みを解決することができます。

■クァックを使用する際の主な注意事項
・炎天下での使用は体温調節の妨げになるので控える
・小さな粒状のものを拾い食いするのは防げないので、適切に監視する
・長時間の使用は犬のストレスになるので注意
・はじめは装着を嫌がる場合があるので、徐々に慣れさせる
・事故防止のため、傷が目立ち始めたら交換する
※水で濡れたり、直射日光にさらされると劣化します。

口輪での拾い食い対策が愛犬の健康を守る

今回は拾い食いの問題点やその対策をまとめました。大前提として、飼い主が拾い食いが起きない住環境を作ることも大切ですが、散歩などの外出時は勝手が違います。そのため、犬自身が自制するようにしつけたり、拾い食いができない状況を作ったりしなければなりません。

そのためには本記事で紹介した口輪は有効な手段の1つです。長時間の装着は犬のストレスになるので不適切ですし、口輪だけでしつけ問題が解決するわけではありませんが、補助的な使用には適切なグッズです。愛犬の健康はもちろん、周囲の人や他のワンちゃんを守るために便利なアイテムなので、ぜひご活用ください。